昨日の日本株市場では、日経平均が一気に1,637円高となり、取引時間中に7万円台を回復しました。
そして迎えた10月6日。
大幅上昇の翌日ということもあり、今日は朝から「昨日の勢いが続くのか、それとも利益確定売りが出るのか」が注目される一日となりました。
結果として見えてきたのは、単純な「昨日に続く大幅高」ではありません。
7万円台を維持しながら、買われる銘柄や業種が少しずつ広がっていく相場でした。
昨日の夜の記事では、半導体・AI関連が相場を大きく押し上げたことを振り返りました。
今日はそこから一歩進んで、10月6日の日本株で資金がどこへ向かったのかを見ていきます。
7万円を超えた翌日、朝の日本株はどう始まった?
10月6日の日経平均は69,954円61銭でスタートしました。
前日終値は69,946円86銭だったため、始値ではわずか7円75銭高。
前日に1,637円高となったことを考えると、かなり落ち着いたスタートでした。
これは決して弱いスタートというわけではありません。
むしろ、前日にこれだけ大きく上昇した後でも、7万円近辺を維持して始まったことがポイントでした。
朝の相場チェックでも、
「今日は昨日の勢いをそのまま追いかけるのではなく、7万円を維持できるかを見る」
という視点を置いていました。
実際の相場も、まさにそのような動きから始まりました。
米国市場は引き続きハイテク株が支えに
日本株を見るうえで、まず確認しておきたいのが前日の米国市場です。
10月5日の米国市場では、
- NYダウ:51,267.90ドル
- NASDAQ:27,477.31
となり、NASDAQは286.45ポイント上昇しました。
ハイテク株が堅調だったことに加え、早期の利上げに対する警戒感が和らいだことも株式市場を支える材料となりました。
この流れを受け、日本市場でもAI・半導体関連を中心に買いが入りました。
ただし、今日の相場は「半導体なら全部上がる」という単純な展開ではありませんでした。
ここからが今日のポイントです。
朝から見えていた「銘柄ごとの強弱」
午前10時時点では、日経平均が70,176円82銭まで上昇。
東証プライム市場では、値上がり銘柄が1,057、値下がり銘柄が438と、上昇銘柄が大きく上回っていました。
つまり、今日は朝から市場全体に買いが広がっていることが確認できました。
しかし、個別銘柄を見ると面白い違いが出ています。
日経平均への寄与度では、
アドバンテストがトップ。
そのほか、リクルート、ファーストリテイリング、TDK、フジクラなどがプラスに寄与しました。
一方で、
ソフトバンクグループ、東京エレクトロン、キオクシア、京セラ、KOKUSAI ELECTRIC
などはマイナス寄与となっていました。
ここから分かるのは、
「半導体関連が強い」という一言では、今日の相場を説明しきれない
ということです。
同じAI・半導体関連でも、買われる銘柄と売られる銘柄が分かれていました。
そして、今日の相場で重要だった「資金の広がり」
朝の相場チェックでは、
半導体 → データセンター・通信 → 電力・空調
という資金の広がりが起きるかを確認していました。
実際の市場では、鉄鋼、非鉄金属、保険、銀行などが業種別の上昇上位に入りました。
前場終了時点では、33業種中26業種が上昇しています。
これは昨日との違いを見るうえで重要です。
昨日は、
AI・半導体関連の大型株が日経平均を強烈に押し上げる
という印象が強い一日でした。
それに対して今日は、
AI・半導体関連を軸にしながら、鉄鋼・非鉄金属・保険・銀行などにも買いが広がる
動きが見られました。
つまり、昨日の上昇をそのまま繰り返したのではなく、買いの対象が少しずつ広がっていることが今日の特徴でした。
半導体の主役は今日もアドバンテスト
今日の相場で特に目立ったのがアドバンテストです。
前場終了時点でも日経平均へのプラス寄与度トップとなり、日経平均を148.87円押し上げました。
さらにフジクラも34.18円のプラス寄与となっています。
一方で東京エレクトロンはマイナス寄与でした。
昨日は東京エレクトロンも大きく上昇していたため、今日は利益確定売りが出たと考えると、値動きとしては不自然ではありません。
ここには短期売買で見るうえでも重要なポイントがあります。
「昨日強かった銘柄が、今日も必ず強いとは限らない」
ということです。
同じテーマの中でも、資金は毎日動きます。
だからこそ、テーマだけを見るのではなく、その日の主役がどこに移っているのかを見る必要があります。
「7万円突破」で終わらなかったことが今日のポイント
昨日は日経平均が7万円を突破しました。
そのため、今日は大幅な利益確定売りが出てもおかしくない状況でした。
実際、寄り付き直後には売り買いが交錯し、前日に大きく上昇した値がさ株の一部には利益確定売りが出ました。
それでも日経平均は切り返し、前場には一時70,416円78銭まで上昇しました。
その後は上値が重くなり、前引けでは70,081円53銭。
前日比134円67銭高で午前の取引を終えました。
ここから分かるのは、
7万円を突破したこと自体よりも、突破した後に大きく崩れなかったこと
です。
昨日の大幅上昇の翌日でも7万円台を維持できたことで、相場の基調が急に崩れたわけではないことが確認できました。
今日の相場を「日経平均」だけで見ると見落とすもの
日経平均が7万円台にあると、どうしても指数の数字に目が向きます。
しかし、今日の市場を細かく見ると、銘柄ごとの強弱はかなり分かれています。
アドバンテストやフジクラが強い一方、東京エレクトロンやソフトバンクグループなどには売りが出ました。
また、業種別では鉄鋼や非鉄金属、保険、銀行などにも買いが入りました。
このため今日の相場は、
「日経平均が上がった」
だけでなく、
「大型株を中心に買いが続きながら、資金の向かう先が昨日より広がった」
と考えるほうが実態に近いでしょう。
今朝の記事の「答え合わせ」
今朝の記事では、今日の相場を見るポイントとして、
① 7万円を維持できるか
② 半導体への買いが続くか
③ 他のテーマへ資金が広がるか
という3つを意識しました。
実際の相場を見ると、
① 7万円を維持できるか
→ 維持
前場終了時点でも70,081円53銭と7万円台でした。
② 半導体への買いが続くか
→ 継続
アドバンテストが日経平均への寄与度トップとなりました。
③ 他のテーマへ資金が広がるか
→ 広がりを確認
鉄鋼、非鉄金属、保険、銀行などが上昇上位に入り、33業種中26業種が上昇しました。
朝に考えていたポイントが、実際の市場でも確認できた一日でした。
では、明日以降は何を見る?
今日までの流れを整理すると、
先週
↓
AI・半導体を中心に反発
10月5日
↓
米国株高を受けて半導体が急上昇
↓
日経平均+1,637円
↓
7万円突破
10月6日
↓
7万円台を維持
↓
アドバンテストなどが継続して強い
↓
鉄鋼・非鉄・保険・銀行などへ物色が広がる
という流れになっています。
ここから重要になるのは、この資金の広がりが一時的なのか、それともさらに続くのかです。
特に明日以降は、
- 7万円台を維持できるか
- アドバンテストの強さが続くか
- 東京エレクトロンなど、昨日強かった銘柄が再び買われるか
- フジクラなどデータセンター・通信関連が続伸できるか
- 非鉄金属や銀行などへの資金流入が続くか
を確認したいところです。
今日の日本株から学べること
今日の相場で面白かったのは、「大きく上がった翌日だから弱くなる」とは限らなかったことです。
昨日は1,637円高。
その翌日にも7万円台を維持しました。
ただし、同じ銘柄がすべて上がり続けたわけではありません。
買われる銘柄が変わり、業種にも広がりが出ています。
短期的な相場を見るときには、
指数の方向を見ること。
そして、
その指数を実際にどの銘柄が動かしているのかを見ること。
さらに、
そこから資金が次にどこへ向かっているのかを見ること。
この3つを組み合わせることで、単なる「上がった・下がった」だけでは分からない相場の姿が見えてきます。
まとめ|7万円突破の翌日、日本株で起きていたこと
10月6日の日本株市場は、前日の大幅上昇を受けながらも、7万円台を維持する展開となりました。
朝は69,954円61銭で始まり、前場では一時70,416円78銭まで上昇。前引けも70,081円53銭となり、7万円台を維持しました。
今日の主役の一つとなったのはアドバンテスト。
一方で東京エレクトロンやソフトバンクグループなどには利益確定売りが入り、同じテーマの中でも強弱が分かれました。
そしてもう一つのポイントが、鉄鋼、非鉄金属、保険、銀行などへの物色の広がりです。
昨日の相場が、
「AI・半導体を中心とした強烈な上昇」
だったとすれば、今日の相場は、
「その買いが他の分野にも広がり始めているのかを確認する一日」
だったと言えそうです。
日経平均7万円という大きな節目を突破した日本株。
ここからは、単純に「まだ上がる」と考えるのではなく、どのテーマに資金が入り、どの銘柄が次の主役になるのかを見ていくことが重要になりそうです。
明日も日経平均だけではなく、AI・半導体、データセンター・通信、電力・空調、そして今日強かった非鉄金属や金融などの動きを比較しながら、日本株の資金の流れを追っていきたいと思います。
読んでくれた方に幸あれ
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