昨日の日本株は、かなり強い動きを見せました。
日経平均株価は前週末比1,378円高の66,399円となり、6万6,000円台を回復。
その背景には、先週末の米国市場で半導体関連株が底堅く推移し、SOX指数が上昇したことがありました。
日本市場でも、半導体やAI関連株を中心に買いが入り、日経平均は一時1,600円を超える上昇となりました。
では、今日9月8日はどうなるのでしょうか。
ここで一つ気をつけたいのが、
「昨日これだけ上がったから、今日も上がるだろう」
と簡単に考えないことです。
今日の相場で見たいのは、上がるか下がるかだけではありません。
昨日入った資金が、今日も残っているのか。
そして、
その資金が次にどこへ向かうのか。
今日はそこを中心に見ていきます。
まずは昨日の相場を振り返る
昨日の主役は、かなり分かりやすい相場でした。
先週末の米国市場では、ダウとNASDAQは下落したものの、半導体関連は比較的しっかり。
その流れを受けて、日本では半導体・AI関連株が買われました。
つまり、
米国半導体
↓
日本の半導体
↓
AI・データセンター関連
という流れが見えたわけです。
これは、これまでこのブログで追いかけてきた「市場のお金の流れ」を見るうえでも面白い動きでした。
ただし、昨日の上昇には少し注意点もあります。
日経平均は一時1,600円を超えて上昇したものの、後半になると上値が重くなりました。
市場全体が一斉に買われたというより、半導体など指数への影響が大きい銘柄を中心に買い戻された面もあったとされています。
つまり昨日は、
「日本株全体が強かった」
というより、
「主力のAI・半導体が指数を押し上げた」
という見方もできます。
ここを今日確認していきます。
今日の相場で最初に見るもの
今日、最初に確認したいのはやはり半導体です。
昨日の主役だったからです。
監視しているのは、
- アドバンテスト
- 東京エレクトロン
- レーザーテック
- SCREEN
- KOKUSAI ELECTRIC
- キオクシア
- TOWA
- ローツェ
など。
ここで重要なのは、
昨日上がったかどうかではありません。
今日も出来高を伴って買われるのか。
それとも、
昨日上昇した分だけ利益確定売りが出るのか。
この違いです。
例えば、
昨日上昇
↓
今日も寄り付きから買われる
↓
押しても買いが入る
↓
出来高も増える
となれば、昨日の上昇が一時的な買い戻しだけではない可能性が出てきます。
一方で、
昨日上昇
↓
今日は寄り付きから売られる
↓
戻りも弱い
となれば、
「昨日の上昇はいったん利益確定だった」
という見方もできます。
だから今日は、株価だけではなく出来高もセットで見ていきます。
「昨日の主役」が今日も主役なのか?
ここが今日の一番面白いところです。
株式市場では、昨日まで強かった銘柄が翌日も強いとは限りません。
むしろ、大きく上昇した翌日は、
「昨日買った人が利益を確定する」
という動きも出てきます。
だから今日確認したいのは、
昨日の主役が、そのまま今日の主役になるのか?
ということ。
もし半導体が今日も強ければ、
半導体への資金流入が続いている
と考えやすくなります。
逆に半導体が一服して、別のテーマに出来高が集まれば、
資金が次の場所へ移動し始めている
可能性があります。
これこそ、今日の相場を見るうえで面白いポイントです。
AI関連は「半導体の次」を確認する
次に見るのがAI関連です。
代表的なところでは、
- ソフトバンクグループ
- NEC
- 富士通
- さくらインターネット
など。
昨日は半導体だけではなく、AI関連にも買いが入りました。
では今日はどうでしょうか。
ここで、
半導体も強い+AIも強い
となれば、テーマ全体に資金が入っている可能性があります。
反対に、
半導体は強いけれどAI関連は弱い
となれば、資金が一部の半導体銘柄に集中している可能性があります。
同じ「AI関連」という言葉でまとめても、実際の株価の動きは同じではありません。
だからこそ、
テーマ名ではなく、実際の値動きと出来高を見る。
これを今日も意識します。
その先にある「データセンター」
AIの話になると、次に気になるのがデータセンターです。
AIの計算能力が増えれば、サーバー、通信、電力、冷却など、周辺設備への需要も重要になります。
最近もAIデータセンターを巡る投資や設備関連の話題が増えており、半導体だけではなく、その周辺産業へ視野を広げることが重要になっています。
そこで今日見るのが、
フジクラ
などのデータセンター・通信関連です。
昨日、
半導体
↓
AI
↓
データセンター
まで資金が広がっていたなら、今日もその流れが続くのかを確認します。
さらに「電力・空調」まで広がるか
そして、もう一段先にあるのが、
電力・空調・設備
です。
AIデータセンターを動かすには、単純にGPUを増やせばいいわけではありません。
大量の電力が必要になり、さらに発生する熱を冷却する設備も必要になります。
そのため、
AI
↓
データセンター
↓
電力・冷却・設備
という視点で市場を見ることができます。
監視しているのは、
- 日立製作所
- 三菱電機
- ダイキン工業
など。
もちろん、
「AIが伸びるから、これらの株も上がる」
と決めつけるわけではありません。
今日実際に出来高が入っているのか。
株価が反応しているのか。
そこを確認します。
今日のもう一つのポイント「円高」
今日の相場では、テーマだけを見ていてはいけません。
もう一つ注意したいのが為替です。
昨日はドル円が円高方向に動き、154円台まで下落しました。
日本株にとって円高は、輸出企業の収益面では一般的に重しになりやすい要素です。
一方で、株式市場では為替だけで全銘柄が同じように動くわけではありません。
だから今日は、
半導体・AIの強さ
と
円高による日本株全体への重し
がぶつかる可能性があります。
この綱引きにも注目です。
日経平均だけを見ていると、見落とすものがある
ここは個人的にもかなり大切にしているところです。
日経平均が大きく上昇していても、
市場全体が同じように上がっているとは限りません。
昨日のように、指数への影響が大きい半導体・AI関連株が強ければ、日経平均は大きく上昇します。
だから今日も、
日経平均
だけではなく、
TOPIX
や業種別の動きも確認したいと思います。
日経平均が強い。
でもTOPIXはそれほど強くない。
そんな状況なら、
「市場全体が全面高なのではなく、指数寄与度の高い銘柄に資金が集中している」
可能性があります。
逆に、
日経平均も強い
+
TOPIXも強い
+
多くの銘柄が上昇
となれば、
より広い範囲に資金が広がっている
と考えられます。
今日の「資金の流れ」を追ってみる
ここまでを一つの流れにすると、今日確認したいのはこの順番です。
① 半導体
昨日の主役に買いが続くのか。
↓
② AI
半導体以外のAI関連にも資金が広がるのか。
↓
③ データセンター・通信
AI関連からさらに周辺産業へ広がるのか。
↓
④ 素材・部材
半導体・AIを支える企業にも資金が入るのか。
↓
⑤ 電力・空調・設備
さらにインフラ側へ資金が向かうのか。
この順番で確認していきます。
ただし、これは、
「必ずこの順番で株価が上がる」
という意味ではありません。
市場のお金が、
どこに集中しているのか
を見つけるためのチェック方法です。
今日の朝の仮説
今日の朝の時点で私が立てる仮説は、
「昨日のAI・半導体買いが続くのか、それとも一度利益確定を挟むのか」
です。
昨日は非常に強かった。
だからこそ今日は、その反動が出てもおかしくありません。
一方で、半導体への需要が根強ければ、押したところで再び買いが入る可能性もあります。
その違いを見るために、
株価だけではなく出来高を見る。
そして、
一つの銘柄だけではなく、同じテーマの複数銘柄を見る。
これが重要です。
「上がった株」より「お金が動いた場所」を探す
私が相場を見るときに意識しているのは、
「今日上がる株を当てる」
ことだけではありません。
むしろ、
「市場のお金がどこへ移動しているのか」
を見ることです。
昨日は、
SOX
↓
日本の半導体
↓
AI・データセンター
という流れが見えました。
では今日は、
その流れが継続するのか。
それとも、
半導体から別のテーマへ資金が移るのか。
ここを確認します。
9月8日の相場で注目したい5つ
最後に、今日のチェックポイントを整理します。
① 半導体は昨日の強さを維持できるか
昨日の主役が今日も買われるのか。
② AI関連に資金が残っているか
半導体だけなのか、AI全体なのか。
③ データセンター・通信へ広がるか
フジクラなどに出来高の変化が出るか。
④ 電力・空調・設備に動きが出るか
AIインフラのさらに先へ資金が向かうか。
⑤ 日経平均とTOPIXの差
指数だけが強いのか、市場全体が強いのか。
今日の相場は「昨日の答え合わせの続き」
昨日は、
「SOX高を受けて日本の半導体・AIは買われるのか?」
という問いに対して、
かなり分かりやすく「YES」という答えが出ました。
では今日の問いは変わります。
「昨日の買いは本物だったのか?」
です。
昨日の上昇が続けば、半導体・AIへの資金流入が継続している可能性があります。
一方、昨日の上昇分をあっさり吐き出すなら、短期的な買い戻しだった可能性もあります。
さらに、半導体が一服しても、
データセンター
↓
電力
↓
空調
↓
設備
へ資金が移っていれば、相場全体としては別の動きが始まっているかもしれません。
だから今日も、
「上がった・下がった」だけでは終わらせない。
株価・出来高・テーマの強弱。
この3つを組み合わせて、
「今日、市場のお金はどこへ向かっているのか?」
を追いかけていきます。
朝の段階では、まだ答えは出ていません。
今日の寄り付き、そしてその後の値動きが、この仮説の答えを教えてくれるはずです。
読んでくれた方に幸あれ
👉 夜に答え合わせをしていきます🌙



