このブログは、株式市場の動きを観察しながら、その背景にある流れや考え方を記録しています。
日々の相場から「なぜそう動いたのか」を整理し、理解を深めていくためのメモです。

1.日々の相場チェック

米国株安なのに日本株は大幅高? FOMC後の相場で注目したい資金の流れ

今朝の日本株は、少し変わったスタートになりました。

昨夜の米国市場では、NYダウが631ドル安。

一見すると、日本株にもかなり厳しい状況に見えます。

ところが、今朝の東京市場はその逆でした。

日経平均は寄り付きで720円超の大幅高

その後は少し伸び悩んでいるものの、少なくとも朝の段階では「米国株安だから日本株も売られる」という展開にはなっていません。

なぜ、こんな動きになっているのでしょうか。

今日の相場を見るうえで重要なのは、米国株をひとまとめにしないことです。


昨日の日本株から振り返る

まずは昨日の答え合わせです。

9月16日の日経平均は大きく反発し、63,923円台まで戻しました。

ここで注目したのは、AI・半導体関連の中でも強弱が分かれていたことです。

東京エレクトロンやアドバンテストなどには買いが入りましたが、AI関連だからすべてが強かったわけではありません。

つまり昨日は、

「AI・半導体が一斉に買われた」

というより、

「AI・半導体の中から、買われる銘柄が選ばれた」

という相場でした。

今日、この流れがさらに広がるのか。

それとも、また別のテーマへ資金が移るのか。

ここが最初の確認ポイントになります。


昨夜の米国市場は「株安」だけでは判断できない

昨夜の米国市場では、FRBが政策金利を0.25%引き上げました。

利上げは2023年7月以来、約3年2カ月ぶりです。

さらに、FRBの政策当局者の多くが年内の追加利上げを見込んでいることも明らかになりました。

これを受け、米国市場では金利上昇と株安が進みました。

NYダウは、

51,461.90ドル
前日比-631.21ドル

と大きく下落。

米10年債利回りも**5.02%**まで上昇しました。

ここだけを見ると、

「今日の日本株も危ないのでは?」

となります。

しかし、NASDAQを見ると景色が変わります。

NASDAQ総合は、

25,978.43
前日比-3.14

ほぼ横ばいでした。

そしてさらに重要なのが、

SOX指数は上昇。

半導体株には買いが入っています。

つまり昨夜の米国市場は、

ダウ ↓
NASDAQ →
SOX ↑

という非常に特徴的な形でした。


今日の日本株を支えているのは「SOX」

この違いが、今朝の日本株を見るうえで非常に重要です。

日本株、とくにサトシさんがいつも見ているAI・半導体関連にとっては、NYダウよりも、

NASDAQとSOX

のほうが直接的に意識されやすいからです。

昨夜のSOXが上昇したことで、今朝は半導体関連に買いが入りやすい状況になりました。

実際、9月17日の東京市場では日経平均が大幅高で始まり、AI・半導体関連株が上昇しています。

つまり、

「米国株が下がった」

だけでは、今日の日本株を説明できません。

見るべきだったのは、

「何が下がって、何が上がったのか」

でした。


為替も今日の日本株を後押し

もう一つの材料が円安です。

FOMC後、ドル円は上昇し、16日の終値は1ドル=156.26円でした。

今朝もドル円は155円台後半で推移しています。

円安になると、輸出企業の収益に対する期待が高まりやすくなります。

そのため、

SOX上昇

円安

という組み合わせが、今朝の日本株には追い風となりました。


ただし、今日の相場を「強い」と決めるのはまだ早い

ここは注意したいところです。

今朝の日経平均は720円を超えて上昇して始まりました。

しかし、寄り後はすでに少し伸び悩んでいます。

さらに今日は、

FOMCの翌日。

そして明日は、

日銀金融政策決定会合の結果発表と植田日銀総裁の記者会見

があります。

そのため、朝に買われたからといって、投資家が完全に強気になったと判断するのはまだ早いでしょう。

今日は、

「上がったか」

よりも、

「上がったあと、どこに資金が残るか」

を見る必要があります。


今日の4つのテーマを追ってみる

ここからは、いつもの4テーマです。


① 半導体――今日は最初にここを見る

今日の最重要テーマです。

SOXが上昇しているため、半導体には明確な追い風があります。

東京エレクトロン、アドバンテストなど、昨日強かった銘柄が今日も続伸するのか。

それとも、昨日弱かった銘柄まで買われるのか。

ここを確認します。

もし、

東京エレクトロン
アドバンテスト
SCREEN
KOKUSAI
TOWA
レーザーテック

など複数の銘柄が同じ方向へ動き、出来高も増えてくれば、

「昨日までの選別買いが、半導体全体へ広がっている」

と考えやすくなります。

逆に一部の大型株だけが上がっているなら、まだ資金は限定的です。


② AI――SBGなどに資金が戻るか

AI関連では、昨日までの動きを引き続き確認します。

特に重要なのはソフトバンクグループです。

昨日までAI関連の中でも弱い場面がありました。

今日ここへ資金が戻ってくるのか。

そして、

SBGだけなのか。
NECや富士通、さくらインターネットなどにも広がるのか。

ここを見ます。

AI関連が複数銘柄で同じ方向に動けば、半導体だけではなくAIテーマ全体への資金流入が確認しやすくなります。


③ データセンター・通信――次の資金の行き先

ここは今日の「広がり」を見る場所です。

半導体が強いだけなら、

SOX上昇を受けた半導体買い

で終わる可能性があります。

しかし、

フジクラ
古河電工
住友電工

などのデータセンター・通信関連にも買いが広がれば、話が変わります。

その場合、

半導体

AI

データセンター・通信

という資金の広がりが確認できるからです。

今日の相場で、ここまで資金が広がるかは非常に重要です。


④ 電力・空調――最後に確認する

そして、そのさらに先にあるのが電力・空調です。

AIデータセンターが増えれば、

電力需要

設備

空調

という形で関連銘柄にも資金が広がる可能性があります。

ただし、今日は最初から電力・空調を主役と決める必要はありません。

まずは、

半導体 → AI → データセンター・通信

まで資金が広がるか。

そこまで確認できた場合に、

「さらに電力・空調まで広がるのか」

を見るくらいで十分です。


では、昨日まで買われていた銀行は?

これも忘れてはいけません。

ここ数日の相場では、

AI・半導体が売られる

銀行・金融などへ資金が移る

という場面がありました。

しかし今日は、半導体が強く始まっています。

もし銀行株が弱く、半導体・AIが強ければ、

「逃げていた資金がAI・半導体へ戻っている」

可能性があります。

逆に、

半導体も銀行も強い

のであれば、市場全体への資金流入が強まっている可能性があります。

ここも今日の重要な観察ポイントです。


今日の相場で一番確認したいこと

今日の朝の時点で、私は「半導体が主役」と決めません。

理由は簡単です。

寄り付きは強いからです。

でも、

寄り付きが強いことと、一日を通して資金が入り続けることは別だからです。

今日確認したいのは、

半導体だけ強い

なのか、

半導体+AIが強い

なのか、

半導体+AI+データセンター・通信まで強い

なのか。

そして最終的に、

電力・空調まで資金が広がる

のか。

この「広がり」を見ます。


FOMC通過で、相場の焦点が変わった

ここ数日は、FOMCを前にした警戒感もあり、米国の金利やAI・半導体の動きが複雑に絡んでいました。

FOMCは実際に利上げを決定しました。

それでもSOXは上昇しました。

ここから考えられるのは、

金利上昇への警戒がある一方、半導体への資金需要はまだ消えていない

ということです。

ただし、これは「半導体が今後も上がる」という意味ではありません。

今日一日を通して、

実際に資金が入っているのか

を確認する必要があります。


今日の朝の仮説

今朝の相場を一言でまとめるなら、

「米国株全体は弱いのに、半導体が強い。この流れが日本市場でどこまで広がるかを見る日」

です。

昨日までは、

AI・半導体の中で選別する相場。

今朝は、

SOX上昇をきっかけに、その選別買いが広がる可能性がある相場。

ここが昨日との違いです。


今日見る順番

今日はこの順番で確認します。

① 半導体

SOX上昇を日本市場がどこまで織り込むか。

② AI

昨日弱かった銘柄にも資金が戻るか。

③ データセンター・通信

半導体からAIインフラへ資金が広がるか。

④ 電力・空調

さらにその先まで資金が回るか。

そして横で、

⑤ 銀行・金融

から資金が抜けているのか、それとも市場全体に買いが広がっているのかを確認します。


まとめ――今日の相場は「上がるか」より「広がるか」

今朝の日本株は、米国市場の数字だけを見ると少し分かりにくい相場です。

NYダウは631ドル安。

一方でNASDAQはほぼ横ばい。

SOXは上昇。

さらに円安。

その結果、日本市場では日経平均が720円超高でスタートしました。

だから今日は、

「米国株が下がったから日本株も弱い」

という見方ではなく、

「米国市場の中で、どこに資金が残ったのか」

を見ることが重要です。

そして日本市場では、

半導体

AI

データセンター・通信

電力・空調

という順番で資金が広がるかを確認します。

今日の朝の段階では、半導体が最も確認しやすい場所です。

ただし、本当に強い相場なのかどうかはまだ分かりません。

寄り付きの上昇だけで判断せず、株価・出来高・複数銘柄の同方向性を見る。

そして明日は日銀会合。

FOMCを通過したからといって、相場の不確定要素がすべて消えたわけではありません。

今日は、

「半導体が上がったか」ではなく、
「半導体からどこまで資金が広がったのか」

を確認する一日にしたいと思います。

読んでくれた方に幸あれ

👉 明日の仮説を立てていきます🌅

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