このブログは、株式市場の動きを観察しながら、その背景にある流れや考え方を記録しています。
日々の相場から「なぜそう動いたのか」を整理し、理解を深めていくためのメモです。

1.日々の相場チェック

先物は上昇、それでも日本株はなぜ売られた? 9月14日の相場で見る資金の流れ

週明けの日本株は、少し意外なスタートになりました。

先週金曜日の米国市場では、NYダウやNASDAQが反発。

さらに半導体株の動きを示すSOX指数も上昇していました。

そのため、週末時点の日経225先物は64,510円と、先週末の日経平均終値を約550円上回っていました。

普通に考えれば、

「今日は日本株も反発するのでは?」

と考えたくなるところです。

ところが、実際の東京市場は違いました。

9月14日の日経平均は寄り付きから351円安の63,659円となり、キオクシア、東京エレクトロンなど半導体関連株や、三井金属などの非鉄株が売られています。

なぜ、米国株が戻ったのに日本株は売られたのでしょうか。

今日の相場を見るポイントは、単純な「米国株高・日本株高」ではありません。

今、資金がどこから逃げて、どこへ向かおうとしているのか。

ここを確認する必要があります。


先週の日本株は「最後に崩れた」

まず、今日を理解するために先週の流れを振り返ります。

先週月曜日は、日経平均が1,378円高。

AI・半導体関連を中心に強烈な買いが入りました。

ところが火曜日には1,130円安。

その後、水曜日にはAI・半導体だけではなく、データセンター、電線、通信、非鉄などへ資金が広がりました。

そして金曜日。

日経平均は1,259円安となり、AI・半導体の主力株まで大きく売られました。

週間では1,009円安。

つまり先週は、

AI・半導体が買われる

周辺テーマへ資金が広がる

外部環境が悪化

最後は主力テーマまで売られる

という1週間でした。

そして今日の相場は、その続きから始まっています。


金曜日の米国市場は反発した

ここだけを見ると、今日の日本株にはプラス材料がありました。

先週金曜日の米国市場では、

  • NYダウ上昇
  • NASDAQ上昇
  • SOX指数上昇

となりました。

特にSOXの反発は、日本の半導体株を見るうえでは重要です。

先週金曜日に日本の半導体株が大きく売られた後だけに、

「米国半導体の反発が日本にも波及するのか」

というのが、今朝の大きな確認ポイントでした。

ところが、寄り付きではキオクシアや東京エレクトロンなどが下落。

米国半導体の反発が、そのまま日本市場の買いにつながっていません。

ここに今日の相場の難しさがあります。


原油価格が再び大きな問題になっている

では、なぜ日本株は弱いのでしょうか。

大きな理由の一つが原油価格です。

中東情勢の緊迫化によって原油価格への警戒が続いています。

原油が上昇すると、企業のコストやインフレへの警戒が強まり、金融政策にも影響する可能性があります。

つまり、

原油高

インフレ警戒

金利への警戒

株式市場への逆風

という流れです。

現在の日本株では、この問題が米国半導体株の反発より強く意識されている可能性があります。


今週は「金融政策」も待っている

もう一つ、今週の相場を難しくしているものがあります。

それが金融政策です。

今週は米国のFOMC、そして日本銀行の金融政策決定会合があります。

そのため、

原油価格
+米国金利
+日米の金融政策
+為替

をまとめて見なければいけません。

先週までなら、

「SOXが強い → 日本の半導体を見る」

という比較的シンプルな流れでも相場を見ることができました。

しかし今週は、それだけでは足りません。


今日の「資金の流れ」はどうなっている?

ここからが、いつもの相場チェックで一番重要なところです。

先週まで見えていた流れは、

AI・半導体

から、

データセンター・通信

へ広がり、

さらに、

電線・非鉄・資源

へと資金が移動していました。

ところが今日の寄り付きでは、その周辺テーマにも売りが出ています。

キオクシアや東京エレクトロンだけでなく、三井金属なども下落しており、先週まで見えていた資金循環がそのまま復活した状態ではありません。

つまり今日の朝時点では、

「新しい主役が見つかった」というより、「先週の主役から資金がさらに抜けている」

可能性をまず疑ったほうがよさそうです。


それでも半導体を無視することはできない

ただし、ここで「半導体はもう終わった」と決めつけるのも早いです。

なぜなら、米国ではSOXが反発しているからです。

日本市場が弱い中でも、

  • アドバンテスト
  • 東京エレクトロン
  • キオクシア
  • レーザーテック
  • SCREEN
  • KOKUSAI

などが途中から下げ止まるのか。

ここは今日かなり重要です。

特に、

日経平均が下落しているのに、半導体株の一部だけが戻る

という動きが出てくれば、資金が完全に逃げたわけではない可能性があります。

反対に、半導体・AI・電線・非鉄までそろって弱いままなら、テーマ内の資金循環よりも市場全体のリスク回避が優先されていると考えやすくなります。


今日見るべき4つの場所

今日の相場では、最初から銘柄を一つに絞るのではなく、4つのグループを順番に見ていきたいと思います。

① AI・半導体

アドバンテスト、東京エレクトロン、キオクシア、レーザーテック、SCREEN、KOKUSAI、ソフトバンクグループ。

まずはここ。

先週金曜日の急落から戻れるのか。


② データセンター・電線

フジクラ、古河電工、住友電工。

先週水曜日には非常に強かったグループです。

今日ここに再び買いが入れば、

「AI需要そのものが否定されたわけではない」

という見方につながります。


③ 非鉄・資源

JX金属、住友金属鉱山、三井金属。

ここは原油高・地政学リスクがある一方、株式市場全体が弱いことで売られる可能性もあります。

「資源だから強い」と決めつけず、実際の資金流入を見る必要があります。


④ 電力・空調

日立、三菱電機、ダイキンなど。

AI・データセンターの設備投資が続くなら、半導体以外の関連テーマとして資金が向かう可能性があります。

ただし、ここも株価と出来高が伴っているかを確認します。


今日一番見たいのは「先週の答え」

今日の相場には、一つ大きな問いがあります。

それは、

「先週金曜日の大幅下落は、一時的な売りだったのか?」

ということです。

金曜日に大きく売られたAI・半導体株が今日戻ってくれば、

金曜日の売り
=一時的な利益確定・ポジション調整

という可能性があります。

しかし今日も売られ続けるなら、

金曜日の売り
=資金の流れが変わったサイン

という見方が強くなります。

ここは今日一日を通して確認したいところです。


先物の上昇だけでは判断できない

今朝、特に面白かったのがここです。

週末の日経225先物は、

64,510円

まで上昇していました。

ところが東京市場の寄り付きは、

63,659円。

先物から大きく下に離れてスタートしました。

これは、

「週末の米国株反発より、日本市場が抱えている原油・地政学・金融政策への警戒のほうが強い」

ことを示す動きとして注目できます。

だから今日は、先物だけを見て「反発する」と判断するのではなく、実際に市場へ入った資金を見ることが重要です。


今日の朝の仮説

ここまでをまとめると、今日の仮説はこうなります。

米国株とSOXの反発は日本株にとってプラス材料。

しかし、

原油高・中東情勢・金利・金融政策への警戒がそれを打ち消している。

そのため今日は、

「米国半導体高を受けて、日本の半導体・AIに本当に買いが戻るのか」

を確認したいと思います。

そしてもう一つ。

先週まで続いていた、

AI・半導体
→ データセンター
→ 電線・通信
→ 非鉄・資源

という資金循環が、再び動き出すのか。

それとも、

AI・半導体を含めて一度全体から資金が逃げる相場

になるのか。

ここが今日の最大のポイントです。


朝の段階で答えを決めない

週明けの相場は、先週金曜日の大幅下落を引き継いで始まりました。

ただ、まだ朝の段階です。

ここから重要なのは、

株価だけを見ることではありません。

出来高が増えているのか。

下落していた銘柄に買い戻しが入るのか。

昨日まで弱かったテーマが戻るのか。

逆に、強かった銘柄まで売られ続けるのか。

そうした動きを一つずつ確認することで、今日の資金の流れが見えてきます。

今日の相場で注目したいのは、

「何が上がるか」ではなく、「この下落局面でも資金が残っている場所はどこなのか」

です。

朝の時点では、まだ答えは出ていません。

今日一日の値動きと出来高を見て、夜にもう一度答え合わせをしたいと思います。

読んでくれた方に幸あれ

👉 明日の仮説を立てていきます🌅

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