日本株は、ここ数日で大きく景色が変わりました。
日経平均は7万円台を回復し、10月6日には70,761円まで上昇。
ところが翌7日は648円安となり、70,035円71銭まで反落しました。7日の安値は70,017円19銭で、7万円が強く意識される展開となっています。
そして迎えた10月8日。
今朝の日本株を見るうえで重要なのは、「今日上がるのか、下がるのか」だけではありません。
むしろ注目したいのは、
これまで相場を引っ張ってきたAI・半導体から、次にどこへ資金が向かうのか。
ここです。
昨日までの上昇相場に、少しブレーキがかかった
まず確認したいのが米国市場です。
7日の米国株は、NYダウが341.41ドル安の51,179.87ドル、NASDAQが61.20ポイント安の27,538.69となりました。
前日に史上最高値を更新したNASDAQやS&P500も反落しています。
さらに重要なのが半導体株です。
フィラデルフィア半導体株指数(SOX)も下落。
つまり、
米国ハイテク株が一服
↓
半導体も一服
↓
日本のAI・半導体株にも利益確定売り
という流れを警戒する必要があります。
これまでのように、米国株高をそのまま日本の半導体株買いにつなげる環境ではありません。
今朝の相場で一番気になる「金利」
今回の米国株下落を考えるうえで、避けて通れないのが米長期金利です。
米10年債利回りは一時5.365%まで上昇し、2002年以来の高水準となりました。
また、FOMC議事要旨では年内の追加利上げを支持する考えも示され、金利上昇がハイテク株の重しとなりました。
ただし、米10年債入札は比較的強い結果となり、その後は利回りの上昇が一服しています。
最終的な米10年債利回りは5.28%前後でした。
そのため今日の相場では、
「金利がさらに上昇するのか」
それとも、
「金利上昇が一服して株式市場が落ち着くのか」
という点も重要になります。
日本株は「7万円」が分岐点
昨日の日経平均は70,035円71銭で終了しました。
注目したいのは、その日の安値です。
70,017円19銭。
ほぼ7万円ぴったりです。
これは偶然として片付けるより、
7万円という水準を市場参加者が強く意識している
と考えたほうが分かりやすいでしょう。
しかし、今朝の先物市場では弱さが目立っています。
米国株安や金利上昇を受け、8日の東京市場は利益確定売りが続く可能性が指摘されています。
したがって今日は、
「7万円を割ったら終わり」
と考えるのではなく、
「7万円を割った後、再び取り戻せるのか」
を見ることが重要です。
ここからが今日の本当のテーマ
では、半導体が弱いなら、今日はどこを見るのでしょうか。
ここで大切になるのが資金の流れです。
これまでの相場では、
AI
↓
半導体
↓
データセンター
↓
電線・通信
↓
電力・空調
というAI投資関連の広がりが意識されてきました。
しかし、半導体株に利益確定売りが入ったからといって、AI投資そのものが突然なくなるわけではありません。
だからこそ今日は、
半導体から資金が逃げているのか。
それとも、
AI関連の中で、より出遅れている分野へ資金が移っているのか。
ここを見たいところです。
注目① AI・半導体は「買う」より「強さを確認」
今日の半導体関連は、まず慎重に見ます。
注目するのは、
- アドバンテスト
- 東京エレクトロン
- SCREEN
- KOKUSAI ELECTRIC
- TOWA
- ローツェ
など。
昨日まで強かった銘柄が、今日もそのまま強いとは限りません。
むしろ重要なのは、
SOXが下落しているのに、日本の半導体株が下げ止まるか。
ここです。
米国半導体が弱い環境でも主役銘柄が崩れないのであれば、それは相対的な強さとして見ることができます。
逆に、寄り付きから一斉に売られ、その後も5分足26MAを回復できないなら、無理に狙う場面ではありません。
注目② 半導体の次に「電線・通信」が強いか
次に確認したいのが、
フジクラ
古河電工
住友電工
SWCC
などです。
AI・データセンターの設備投資という大きなテーマで考えると、半導体だけが恩恵を受けるわけではありません。
データセンターが増えれば、
電力が必要になる。
通信設備も必要になる。
大量の電線も必要になる。
冷却設備も必要になる。
つまりAI相場は、半導体だけで完結するテーマではありません。
今日、半導体が弱いにもかかわらず電線・通信関連が相対的に強ければ、
資金がAI関連の別分野へ移動している可能性
が見えてきます。
注目③ 電力・空調・設備にも目を向ける
もう一つ確認したいのが、
- 日立
- 三菱電機
- 富士電機
- ダイキン
- ダイダン
などです。
AI・データセンター投資が続くなら、電力や冷却、設備関連にも需要が発生します。
そのため、
半導体が調整
↓
AIインフラ関連が相対的に強い
という展開になれば、相場の資金が次の段階へ移っている可能性があります。
「下がったから買う」は今日はやらない
今日のような相場では、ここが非常に重要です。
朝から大きく下落している銘柄を見ると、
「かなり下がったから、そろそろ反発するのでは?」
と考えたくなります。
しかし、
RSIが低い
RCI(9)が低い
大きく下落している
だけでは買いの根拠として弱いです。
見る順番はいつも通り、
テーマ
↓
主役銘柄
↓
出来高
↓
5分足26MA
↓
RSI
↓
RCI(9)
です。
今日の狙いは「反発そのもの」ではなく「反発の質」
例えば、
大きく下落する
↓
安値を作る
↓
出来高を伴って買いが入る
↓
5分足26MAを回復
↓
押しても26MAを割らない
↓
再び高値を更新
このような動きが確認できれば、初めて短期的な買い場として検討できます。
逆に、
下落
↓
少し戻る
↓
26MAで止められる
↓
再び安値更新
なら、まだ弱い。
この場合は無理に入らず、次の動きを待つほうがいいでしょう。
今日の相場で確認したい3つ
ここまでを整理すると、10月8日は次の3点に注目です。
1.7万円を取り戻せるか
昨日は70,017円19銭まで下げても、終値では70,035円71銭。
今日は7万円を割った場合に、再び取り戻せるかを確認します。
2.半導体が下げ止まるか
SOXが下落しているため、寄り付きだけで半導体株を買うのではなく、主役銘柄の強さを確認します。
3.資金が次のテーマへ移るか
電線・通信、電力・空調、設備、あるいは別の業種に資金が向かうか。
ここが今日の相場を見るうえで最も面白いポイントです。
まとめ|今日の日本株は「次の主役」を探す一日
ここ数日の日本株は、
7万円回復
↓
AI・半導体主導の上昇
↓
利益確定売り
↓
7万円の攻防
という流れになっています。
そして今朝は、米国株安と金利上昇が重なっています。
そのため、今日は単純に「押し目だから買う」という相場ではありません。
むしろ、
強い銘柄と弱い銘柄の差を見る日
です。
特に、
半導体が弱いのに強い銘柄はどこなのか。
AI関連の中で資金が移っている分野はどこなのか。
7万円を割った日経平均が再び7万円を取り戻せるのか。
この3点を確認したいところです。
短期売買では、相場全体が下がっているときほど「何でも売る・何でも買う」ではなく、その中で相対的に強い銘柄を探すことが重要になります。
今日は寄り付きの値動きだけで判断せず、5分足26MAと出来高を確認しながら、反転の形ができるまで待ちたいところです。
焦って入らず、強さが確認できたところだけを狙う。
それが今日の日本株を見るうえでの基本になりそうです。
読んでくれた方に幸あれ
👉 明日の仮説を立てていきます🌅



