このブログは、株式市場の動きを観察しながら、その背景にある流れや考え方を記録しています。
日々の相場から「なぜそう動いたのか」を整理し、理解を深めていくためのメモです。

1.日々の相場チェック

【今週のまとめ】日本株は急落後に反発、それでも市場は崩れなかった|AI・半導体から見る資金の流れ【株・デイトレ】 📚シリーズ『市場を見る力を育てる』

はじめに

今週の日本株は、かなり値動きの大きな一週間でした。

AI・半導体関連を中心に大きく売られる場面があり、その翌日には一転して大幅反発。

さらにその翌日には、米国株安を受けて日本株も朝から大きく売られました。

しかし、そこから再び買い戻しが入り、最終的には日経平均の下げ幅が大きく縮小。

一週間を振り返ると、

「上がった」「下がった」

だけでは説明できない動きが続いていました。

今回の一週間で特に注目したいのは、

AI・半導体に入っていた資金が本当に逃げたのか?

それとも、

一時的に売られただけで、まだ市場の中心に残っているのか?

ということです。

そしてもう一つ。

日経平均だけを見ていると見落としてしまう、

「市場全体では何が起きていたのか」

という部分です。

今週は毎朝、

「今日はどこに資金が向かうのか?」

を考え、

夜には、

「実際にはどこに買いが入ったのか?」

を確認してきました。

今回は、その一週間をまとめて振り返ります。


今週の日本株を一言で表すなら

今週を一言で表すなら、

「AI・半導体を中心に売られた後、買い戻しが入り、それでも市場全体は一方向には動かなかった一週間」

だったと思います。

大きく売られる。

反発する。

米国株安を受けて再び売られる。

それでも下げ幅を縮小する。

この動きの中で重要だったのは、

「下がったこと」ではなく、「下がった後にどう動いたか」

でした。


月曜日までの流れから見えていたこと

今週の相場を見るうえで、最初から重要だったのが、

AI・半導体

です。

これまで日本株を引っ張ってきた主役テーマだけに、このテーマの強弱が日経平均全体にも大きく影響します。

特に、

  • アドバンテスト
  • 東京エレクトロン
  • SCREEN
  • KOKUSAI ELECTRIC
  • TOWA
  • ソシオネクスト

などの半導体関連。

そして、

  • ソフトバンクグループ
  • NEC
  • 富士通
  • さくらインターネット

などのAI関連。

さらに、

  • フジクラ
  • 古河電気工業

といったデータセンター・通信関連。

これらをテーマごとに分けて見ることで、

「どこが強いのか」

だけではなく、

「どこへ資金が広がっているのか」

を見ることができます。


8月20日|大きな急落から一転、日本株は反発

まず大きな変化があったのが8月20日です。

前日までの日本市場では、AI・半導体関連を中心に大きな売りが出ていました。

日経平均も大幅に下落。

市場には、

「これまで相場を引っ張ってきたAI・半導体の流れが変わったのでは?」

という警戒感が出やすい状況でした。

ところが翌日。

市場には買い戻しが入り、

日経平均は+890.37円

となりました。

終値は、

66,216.79円。

かなり大きな反発です。


でも、ここで「上昇相場に戻った」とは考えない

この日の記事で特に意識したのが、

「反発=上昇トレンド復活ではない」

ということでした。

例えば、

1000円

900円

850円

880円

となったとしても、

最初の1000円には戻っていません。

つまり、

下落途中の一時的な反発

という可能性があります。

そのため、

「今日上がった」

だけでは判断できません。

重要なのは、

「その後も買いが続くのか?」

です。

この考え方は、デイトレードでも非常に重要です。


8月20日の反発から見えたこと

8月20日の相場で確認できたのは、

AI・半導体への資金が完全に消えたわけではなさそうだ

ということでした。

昨日まで大きく売られていたテーマに、再び買い戻しが入りました。

つまり、

AI・半導体から資金が完全に逃げた

と判断するには早かった。

むしろ、

「売られすぎたところを買い戻す動き」

が出たと考える方が自然でした。

ここで、

AI・半導体

データセンター・通信

素材・部材

電力・空調

という周辺テーマまで確認することで、

「半導体の一部だけが反発したのか?」

それとも、

「関連テーマ全体に買いが広がったのか?」

を考えることができます。


8月21日朝|米国株安で再び状況が変わる

ところが、その翌朝。

状況がまた変わりました。

昨夜の米国市場では、

  • NYダウ下落
  • NASDAQ下落

となり、米国株全体に売りが出ました。

一方で、ここが面白いところでした。

SOX指数は上昇。

つまり、

NASDAQは弱い

一方で、

半導体には比較的買いが残っている

という状態です。

そのため朝の記事では、

「米国株安だから日本株も弱い」

と最初から決めつけるのではなく、

「日本のAI・半導体株が実際にどう反応するのか?」

を確認することにしました。


「予想」より「市場の反応」を見る

ここが今週を通して一番重要だった考え方です。

例えば、

米国株が下がった。

「今日は日本株も下がりそう」

と考える。

これは自然です。

でも、実際の相場は必ずしもその通りには動きません。

だから、

予想する

実際の市場を見る

違いを確認する

という順番が大切になります。

デイトレードでも、

「予想を当てるゲーム」

として相場を見るより、

「市場の反応を確認して、その流れについていく」

という考え方の方が重要です。


8月21日|朝は900円超の下落、それでも最後は-200円

そして実際の8月21日の日本市場。

朝方はかなり厳しいスタートになりました。

日経平均は一時、

900円を超える下落。

米国株安や中東情勢への警戒、原油高などが投資家心理の重しになりました。

ここだけを見ると、

「日本株も完全に崩れた」

ように見えます。

しかし、その後が違いました。

売りが一巡すると、

AI・半導体関連などに下値を拾う動き

が入り、日経平均は徐々に下げ幅を縮小。

最終的には、

日経平均-200円

まで戻しました。


ここで一番重要だった「日経平均とTOPIX」

そして、この日の相場を見るうえで非常に重要だったのが、

TOPIXです。

日経平均は、

-200円

だった一方、

TOPIXは+7.56ポイント。

つまり、

「日経平均は下落したけれど、日本株全体が一方向に売られていたわけではない」

ということです。

ここは今週のまとめで絶対に押さえておきたいポイントです。


なぜ日経平均とTOPIXで違いが出るのか?

日経平均は、株価の高い銘柄の影響を受けやすい指数です。

そのため、

AI・半導体など、

日経平均への影響が大きい銘柄

が売られると、

市場全体の印象以上に日経平均が下がることがあります。

一方で、他の銘柄まで全部売られているとは限りません。

実際にこの日は、

値上がり銘柄883

に対して、

値下がり銘柄622。

値上がり銘柄の方が多い結果でした。

つまり、

「日経平均が下がった」

という一つの数字だけでは、

市場の中身までは分からない。

これが今週の相場から学べる大きなポイントです。


今週のAI|資金は逃げたのか?

では、今週ずっと追ってきたAI関連を振り返ってみます。

今週は、

売られる

買い戻される

再び売られる

という動きがありました。

一見すると、

「AI関連は弱くなった」

と感じます。

しかし、単純にそうとも言えません。

なぜなら、売られた後に何度も買い戻しが入っているからです。

つまり、

AIへの資金が完全に消えたというより、投資家が強弱を見ながら売買している

と考えることができます。

今後は、

反発するか

だけではなく、

反発した時に出来高が増えるか

を見る必要があります。


今週の半導体|やっぱり市場の中心だった

今週を通して最も重要だったテーマの一つが、

半導体

です。

理由は単純です。

日本株全体への影響が大きいからです。

半導体が売られる。

日経平均が下がる。

半導体が買われる。

日経平均が反発する。

こうした動きが今週も見られました。

ただし、ここで重要なのは、

「半導体が上がるか下がるか」

だけではありません。

例えば、

アドバンテストだけ上がる。

東京エレクトロンは弱い。

SCREENも弱い。

という状態なら、

「半導体全体が強い」

とは言いにくい。

逆に、

主力株

製造装置

素材・部材

まで一緒に買われるなら、

「半導体テーマ全体に資金が広がっている」

可能性があります。

この「広がり」を見ることが、今週の記事を通して何度も確認してきたポイントです。


今週のデータセンター・通信

AIや半導体の次に見ていたのが、

データセンター・通信

でした。

AIが成長する。

データセンターが必要になる。

通信設備や光ファイバーなどが必要になる。

この関係性です。

ただし今週は、

AI・半導体ほど明確に資金が集中しているとは言い切れない

場面もありました。

だから今後も、

「AIが上がったからデータセンターも上がる」

ではなく、

実際の

株価+出来高

を確認していきます。


今週の電力・空調

さらに、その先にあるのが、

電力・空調

です。

AIが普及する。

データセンターが増える。

電力が必要になる。

大量の熱を冷やす設備も必要になる。

この流れから、

  • 日立製作所
  • 三菱電機
  • ダイキン工業

などを監視してきました。

ただし、ここはまだ、

「今週の主役だった」

とは言えません。

だからこそ、

出来高の変化

を監視していく。

これが今の段階での正しい見方だと思います。


そして「素材・部材」も忘れてはいけない

半導体を見る時に、メーカーや製造装置だけを見ていると、

資金の広がり

を見落とすことがあります。

半導体を作るには、

さまざまな素材や部材が必要です。

そのため、

半導体

製造装置

素材・部材

と資金が広がっていけば、

半導体テーマ全体に買いが広がっている

と考えやすくなります。

ここで監視しているのが、

JX金属

などです。

今後も半導体だけを見るのではなく、

その周辺まで資金が広がっているか

を確認していきます。


今週、一番大きかった気づき

今週の相場を毎日追って、一番感じたのは、

「指数だけを見ていると、市場の本当の動きが見えなくなる」

ということです。

日経平均が大幅下落。

「日本株が弱い」

と思う。

でも中身を見ると、

TOPIXは上昇。

値上がり銘柄の方が多い。

AI・半導体にも下値買いが入る。

こうなると、

「日本株が全部売られているわけではない」

と分かります。

逆に日経平均が上昇していても、

一部の大型株だけが上がっていて、

他の銘柄がほとんど動いていなければ、

「市場全体に資金が広がっている」とは言えません。

だから、

指数

だけではなく、

テーマ

そして、

個別銘柄

さらに、

出来高

を見る。

これが今週かなり重要だと感じました。


今週の「資金の流れ」を一本につなげる

ここまでの話を一本の流れにすると、こうなります。

急落

AI・半導体を中心に売られる。

反発

売られすぎた銘柄に買い戻し。

再び米国株安

日本株にも売りが入る。

それでも下げ幅縮小

AI・半導体などに下値買い。

TOPIXは上昇

市場全体が一方向に売られたわけではない。

この動きから、

「AI・半導体から資金が完全に逃げた」

とはまだ判断できません。

むしろ、

売りと買いが激しくぶつかっている

と見る方が分かりやすい。

そして今後、

この資金が再びAI・半導体へ戻るのか。

それとも、

データセンター・通信

素材・部材

電力・空調

などへ広がっていくのか。

ここが次のテーマになります。


デイトレードで今週学べたこと

今週はデイトレードをするうえでも、かなり分かりやすい相場でした。

特に重要なのは、

「予想に固執しない」

こと。

朝、

「今日は弱そう」

と思っていても、

実際には下げ幅を縮小することがあります。

逆に、

「今日は反発しそう」

と思っていても、

売りが続くことがあります。

だから、

朝に仮説を立てる。

寄り付きを見る。

実際の値動きを確認する。

出来高を見る。

テーマ同士を比較する。

夜に答え合わせする。

この繰り返しが大切です。


初心者の方に一番伝えたいこと

株を始めたばかりの頃は、

「この株は上がる?」

ということばかり考えてしまいます。

もちろん、それも大切です。

でも少し視点を広げると、

「なぜこの株が上がっている?」

という疑問が出てきます。

さらに、

「同じテーマの株も上がっている?」

と考える。

そして、

「そのテーマにお金が入っている?」

を見る。

そこから、

「じゃあ次にどこへ広がる?」

と考える。

これが、

市場を見る力

につながっていくのだと思います。


来週、確認したいこと

今週の動きを踏まえて、来週は特に5つを確認したいと思います。

① AIに買いが戻るのか

今週は売りと買いが交錯しました。

来週、再び強い買いが入るのか。


② 半導体は本当に下げ止まったのか

反発だけで終わるのか。

それとも出来高を伴って再び上昇するのか。


③ データセンター・通信へ資金が広がるのか

AI・半導体の次に資金が向かうテーマになるのか。


④ 素材・部材に買いが広がるのか

半導体関連の裾野まで資金が届くのか。


⑤ 電力・空調に変化が出るのか

今はまだ主役ではありません。

だからこそ、

出来高が突然増え始めないか

を確認します。


来週は「次の主役」を探す

ここまでの記事では、

「今、どこが買われているのか」

を追ってきました。

でも、次の段階では、

「今はまだ目立っていないけど、次に資金が向かう可能性がある場所はどこなのか?」

という視点も持ってみたいと思います。

市場のお金は、一つのテーマに永遠に留まり続けるわけではありません。

AIが買われる。

半導体が買われる。

データセンターへ広がる。

通信や素材へ広がる。

さらに電力・空調へ広がる。

実際に毎回この順番になるわけではありません。

でも、

「今の主役」

「その周辺」

を同時に見ておくことで、

資金の移動を少し早く感じ取れるようになります。


🌙 今週のまとめ

今週の日本株は、

大きく売られる

反発する

米国株安で再び売られる

それでも下げ幅を縮小する

という、かなり値動きの大きな一週間でした。

そして、その中心にあったのが、

AI・半導体

です。

ただし、今週の相場から分かったのは、

「AI・半導体が上がったか下がったか」

だけではありません。

売られた後に買い戻された。

米国株が弱くてもSOXには買いが入った。

日本株が大きく売られた日でも、TOPIXは上昇した。

値上がり銘柄が値下がり銘柄を上回る日もあった。

つまり、

市場は一方向に動いていたわけではなかった。

ここが今週一番大きなポイントだったと思います。


今週の相場から、一つだけ覚えるなら

もし今回の記事から一つだけ覚えるなら、

「日経平均が上がった・下がっただけで、市場全体を判断しない。」

これです。

日経平均を見る。

TOPIXを見る。

AIを見る。

半導体を見る。

データセンターを見る。

素材を見る。

電力・空調を見る。

そして、

出来高を見る。

こうやって一つずつ比較していくと、

単純な株価の上下ではなく、

「市場のお金がどこに集まり、どこから離れ、次にどこへ向かおうとしているのか」

が少しずつ見えてきます。

今週はその動きを追うための、かなり良い一週間でした。

来週も、

「今日はどこが上がる?」

だけではなく、

「市場のお金は、次にどこへ向かう?」

という視点で相場を見ていきたいと思います。

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