今日の日本株は「安くなったから買う」では危ない?
10月23日(金)の朝、株式市場で注目したいのは、米国の半導体・ハイテク株に広がった売りが、日本株にどこまで波及するかという点です。
前日の日本市場では、日経平均株価が1,713円安となり、終値で6万3,000円を割り込みました。さらに、22日の米国市場でもNASDAQ総合指数や半導体株指数SOXが大きく下落しました。
米国株の下落が続けば、日本でも半導体やAI関連株を中心に警戒感が強まる可能性があります。
ただし、相場全体が下がる日でも、すべての銘柄が同じように下落するとは限りません。
今日の相場では、指数の下落幅だけを見るのではなく、どの銘柄に売りが集まり、どの分野に資金が残っているのかを見極めることが重要です。
1.米国市場で何が起きたのか?
まずは、前日の米国市場を振り返ります。
| 指数 | 10月22日終値 | 前日比 |
|---|---|---|
| NYダウ | 52,867.98ドル | +0.02% |
| NASDAQ総合 | 26,008.86 | −2.60% |
| S&P500 | 7,663.43 | −1.21% |
| SOX指数 | 10,742.76 | −6.63% |
出典:AP通信、米国市場報道。SOX指数の数値は公開された市場データに基づきます。
米国市場では、NYダウがほぼ横ばいだった一方、NASDAQとSOXは大きく下落しました。
特に目立ったのが半導体株の下げです。
背景には、AI関連企業の巨額投資が今後どれだけ利益につながるのかという懸念や、半導体関連企業の決算を受けた警戒感がありました。
AIは今後の成長を支える重要な分野ですが、成長への期待が大きいほど、投資負担や収益性への疑問が強まったときに株価が大きく動くことがあります。
つまり、AIの将来性がなくなったという単純な話ではありません。目先の株価では、期待の大きさと実際の収益見通しのバランスが問われていると考えられます。
2.今日の日経平均はどこに注意したい?
10月22日の日経平均株価は62,907.84円で取引を終え、前日比1,713.40円安となりました。
さらに、23日朝に確認できた公開情報では、日経平均先物も大幅安を示す水準が掲載されています。
ただし、先物は現物市場の寄り付き価格そのものではありません。取引開始までに価格が変動する可能性もあるため、寄り付きの値段を決めつけず、最新の気配や実際の値動きを確認する必要があります。
今日、特に見ておきたいのは次の3点です。
- 寄り付き直後の売りが一巡するか
- 半導体株の下落が他の業種にも広がるか
- 日経平均が下げていても、相対的に強い銘柄が現れるか
大きく下がった翌日は、反発を期待する買いが入る場合があります。一方で、戻りを待っていた投資家の売りが出ることもあります。
寄り付き直後の反発だけで底打ちと判断せず、売りが落ち着くかどうかを確かめたいところです。
3.今日の注目テーマは3つ
今日のテーマ選びでは、あらかじめ「この分野が上がる」と決めつけないことが大切です。資金の流れを確認するための監視対象として、次の3分野を見ていきます。
① 半導体・AI関連
注目銘柄:アドバンテスト、東京エレクトロン、SCREEN、KOKUSAI ELECTRIC、TOWA、ローツェ、JX金属
米国のSOX指数が大幅に下落したため、今日は半導体関連株への売り圧力に警戒したいところです。
ただし、すべての銘柄が同じ割合で下がるとは限りません。
寄り付き後に下げ幅を広げる銘柄と、売りを吸収して下げ止まる銘柄を分けて見ることで、相場の中で相対的に強い銘柄を探せます。
安くなったという理由だけで買うのではなく、実際に売りが一巡したかを確認することが重要です。
② 電線・データセンター関連
注目銘柄:フジクラ、古河電気工業、住友電気工業、SWCC
AIの普及には、データセンターの建設や通信インフラの整備も欠かせません。そのため、電線や通信設備に関わる企業も中長期的な注目テーマとなっています。
ただし、長期的な成長期待があることと、今日の株価が上がることは別です。
半導体株が売られる中で、電線関連株の下落が限定的なのか、出来高を伴って買われる銘柄があるのかを確認したいところです。
半導体株から資金が移る可能性はありますが、実際の資金移動は取引中の値動きで判断します。
③ 電力・空調・設備関連
注目銘柄:日立製作所、三菱電機、富士電機、ダイキン工業、ダイダン
データセンターの拡大には、安定した電力供給や冷却設備も必要です。
そのため、電力設備や空調、建物設備に関連する企業も監視対象になります。
今日のポイントは、単に半導体株より下がっていないというだけでなく、買いが継続しているかどうかです。
相場全体が弱い中でも株価が底堅く、出来高を伴って高値を切り上げる銘柄があれば、相対的な強さを示している可能性があります。
なお、これらのテーマへの資金流入が今日すでに確認できたわけではありません。寄り付き後の値動きで判断する必要があります。
4.短期売買では、何を見て判断する?
値動きが大きくなりやすい日は、売買の条件を普段以上に厳しくしたいところです。
5分足の26MA
5分足の26MAは、短期的な値動きの方向を判断するための材料の一つです。
株価が26MAより下にあり、反発しても線付近で売られる場合は、買いの勢いが弱い可能性があります。
反対に、26MAを回復して、その上で値動きが安定するなら、反発の強さを判断する材料になります。
出来高
株価が上昇しているかだけでなく、どの場面で出来高が増えているかも確認します。
下落時に売買が膨らみ、反発時には出来高が細る場合と、反発時にも活発な売買が続く場合では、値動きの意味合いが異なる可能性があります。
RSI・RCI(9)
RSIやRCI(9)は、短期的な値動きの強弱を確認する補助材料です。
売られ過ぎを示す数値になったとしても、それだけで株価が反発するとは限りません。
価格の動き、出来高、移動平均線とあわせて確認することが大切です。
そして、条件がそろわなければ取引を見送ることも選択肢です。大きく下がった日に無理に利益を狙う必要はありません。
5.今日の相場で避けたい3つの行動
相場が急落すると、普段ならしないような判断をしてしまうことがあります。
今日、特に避けたいのは次の3つです。
1.下落しただけで買うこと
株価が大きく下がっても、さらに下落する可能性はあります。価格の安さだけでなく、売りが止まったかを確認しましょう。
2.寄り付きの反発を追いかけること
急落後は値動きが荒くなりやすく、反発した後に再び売られることもあります。短期的な上昇だけを見て飛びつかず、値動きが落ち着くのを待つことが重要です。
3.昨日の強かった銘柄にこだわること
昨日まで買われていた銘柄でも、海外市場や企業材料の変化によって売りに転じることがあります。前日の印象より、今日の実際の資金の流れを優先したいところです。
まとめ:今日探したいのは「下がった株」ではなく「売りに耐える株」
10月23日の朝は、米国のハイテク株・半導体株の大幅安を受け、日本株にも警戒が必要な状況です。
一方で、指数が下落する中でも、すべての銘柄が同じように動くわけではありません。
半導体株の売りが一巡するのか、電線や電力・空調関連に相対的な強さが見られるのか。実際の値動きから資金の向かう先を探すことが重要です。
短期売買では、5分足の26MA、出来高、RSI・RCI(9)を確認し、根拠がそろった場面だけを検討します。
大切なのは、急落に焦って飛びつかないこと。今日の相場がどこで落ち着き、どの銘柄に買いが戻るのかを見極めることです。
読んでくれた方に幸あれ
👉 明日の仮説を立てていきます🌅



