朝の悲観から一転、午後に何が起きた?
10月23日(金)の日本株市場は、朝から大きく売られたあと、午後にかけて買い戻されるという、値動きの激しい一日となりました。
前日の米国市場では、NASDAQ総合指数が2.6%安、半導体株指数SOXが6%台の下落となりました。この流れを受け、朝の相場チェックでは日本の半導体・AI関連株への売りを警戒していました。
実際、日経平均株価は取引開始後に下げ幅を広げ、一時は1,445円安まで下落しました。
ところが、そこから相場は持ち直します。午後には半導体関連の主力株などに買い戻しが入り、日経平均は朝の安値から大きく回復しました。
それでも、終値は前日比でマイナスです。
今日の相場を理解するポイントは、「大きく下がったこと」だけでなく、「なぜ午後に戻したのか」、そして「その反発を本格的な回復と判断できるのか」という点にあります。
1.まずは今日の結果を振り返る
10月23日の東京株式市場では、日経平均とTOPIXの両方が下落しました。
| 指数 | 10月23日終値 | 前日比 |
|---|---|---|
| 日経平均 | 62,693.16円 | −214.68円(−0.34%) |
| TOPIX | 3,965.81ポイント | −0.79% |
日経平均は前日の62,907.84円から続落しました。一方、TOPIXは日経平均より下落率が大きく、幅広い銘柄に売り圧力が残ったことがうかがえます。
今日の値動きで特に注目したいのは、日経平均が一時61,462.61円まで下落したことです。
その後、終値は62,693.16円まで戻しました。安値からは1,200円以上の回復です。
ただし、安値から戻したことと、下落トレンドが終わったことは同じではありません。
急落後には、売り方の買い戻しや短期的な押し目買いによって株価が反発することがあります。翌営業日も買いが続くかどうかを確認するまでは、慎重な見方が必要です。
参考:株探・10月23日の市場記事
https://atpages.jp/tokyo-close-214-drop-recovered-1445-banzuke-2026-10-23/
2.朝の見通しはどうだった?
朝の記事では、米国の半導体・ハイテク株急落を受け、日本株にも警戒が必要だと整理しました。
実際の相場を振り返ると、警戒したいと考えていた点は次のように表れました。
米半導体株の急落が日本株の重荷に
SOX指数の大幅下落を受け、東京市場でも半導体関連株を中心に売りが先行しました。朝の段階で下落リスクを意識する必要があったことが分かります。
寄り付き直後の下落だけでは、その日の結論は決まらない
日経平均は一時1,445円安まで下落しましたが、午後には大きく戻しました。朝の値動きだけで一日中下落すると決めつけることも、反対に安値から反発しただけで底打ちと判断することも避けたいところです。
指数だけでなく、銘柄ごとの強弱を見る必要があった
日経平均は安値から回復しましたが、TOPIXは0.79%安で終了しました。指数の戻りだけを見て、市場全体が強くなったと判断するのは早いと考えられます。
3.なぜ午後に反発したのか?
今日の反発を考えるうえで重要なのは、朝に売られた半導体関連株などが午後に買い戻されたことです。
前日の米国市場では、AI関連投資の負担や収益性への懸念が強まり、NASDAQやSOXが大きく下落していました。日本市場でも、この警戒感が寄り付き直後の売りにつながったと考えられます。
しかし、株価が急落したあとには、短期的な買い戻しが入ることがあります。
売りが一巡した銘柄に買いが入ったり、下落を見込んでいた投資家が利益を確定するために買い戻したりすると、株価が急速に回復する場合があります。
今日も、朝の安値から午後にかけて半導体関連の主力株などが戻り、日経平均の下げ幅縮小につながりました。
ただし、今回の反発が新たな上昇相場の始まりなのか、一時的な買い戻しなのかは、今日一日の値動きだけでは判断できません。
今後も買いが続くか、戻り売りに押されるかを見極める必要があります。
4.注目テーマはどう見る?
ここからは、朝の記事で取り上げた3つのテーマを振り返ります。
半導体・AI関連
アドバンテスト、東京エレクトロン、SCREEN、KOKUSAI ELECTRIC、TOWA、ローツェ、JX金属などは、引き続き値動きを確認したいグループです。
米SOX指数が大きく下落したことで、朝は警戒が必要な状況でした。一方、東京市場では午後に半導体関連の主力株などに買い戻しが入りました。
ここで大切なのは、反発したという事実だけで安心しないことです。
- 反発時に出来高が増えているか
- 前場の高値を超えられるか
- 5分足の26MAを回復し、その上で値動きが安定するか
こうした条件を確認することで、一時的な戻りと、買いが継続している動きを区別しやすくなります。
電線・データセンター関連
フジクラ、古河電気工業、住友電気工業、SWCCなども監視対象です。
AIの普及やデータセンターの拡大は中長期的な投資テーマですが、今日の相場でこれらの銘柄に一律に資金が流入したとまでは確認できていません。
半導体株が下がる日に電線株も売られるのか、それとも相対的に底堅い動きを見せるのか。個別の値動きを比較することが重要です。
電力・空調・設備関連
日立製作所、三菱電機、富士電機、ダイキン工業、ダイダンなども引き続き観察したい銘柄群です。
データセンターの拡大には、電力供給や冷却設備なども必要になります。ただし、中長期的な成長が期待できることと、短期的に株価が上がることは別です。
市場全体が弱いときに下げ幅が限定的か、出来高を伴って買われているかを確認し、実際の資金の流れに沿って判断したいところです。
5.明日の相場で確認したいこと
今日のように朝に大きく下がり、午後に反発した相場では、翌営業日の寄り付きが重要になります。
次の3点を確認したいと思います。
① 半導体株の反発が続くか
今日の午後に入った買いが、次の取引日にも続くかを確認します。寄り付きだけ上昇して、その後に売り直されるようなら、買いの勢いが十分ではない可能性があります。
② 日経平均だけでなく、TOPIXも回復するか
日経平均が戻っても、TOPIXが弱いままなら、相場全体に買いが広がっていない可能性があります。指数の数字だけでなく、値上がり銘柄数と値下がり銘柄数も確認したいところです。
③ 5分足の26MA・出来高・RSI/RCI(9)がそろうか
短期売買では、5分足の26MAを回復できるか、反発時に出来高が増えているか、RSIやRCI(9)の方向が改善しているかを確認します。
ただし、指標だけで売買を決めるのではなく、株価の動きと組み合わせて判断することが大切です。
条件がそろわなければ、無理に取引する必要はありません。
まとめ:今日の反発は、安心材料というより次の判断材料
10月23日の日本株市場は、朝方に大幅下落したあと、午後にかけて下げ幅を縮小しました。
日経平均は一時1,445円安まで売られましたが、終値では214.68円安まで戻しました。一方で、TOPIXは0.79%安となり、市場全体の弱さが残る結果でした。
米国の半導体・ハイテク株の急落が日本市場の重荷となる一方、東京市場では午後に買い戻しが入りました。
しかし、急落後の反発だけで下落が終わったと判断するのは早いでしょう。
これから大切なのは、半導体株の買いが続くか、ほかのテーマにも資金が広がるか、そして指数全体が回復できるかを確認することです。
大きく下がったから買うのではなく、売りが止まり、買いが続いていることを確認してから判断する。
値動きの荒い相場だからこそ、焦らず、資金の流れとチャートを見ながら、根拠のある場面だけを狙っていきたいところです。
読んでくれた方に幸あれ
👉 明日の仮説を立てていきます🌅



