米国株の急落が日本市場を直撃。週末前に警戒したい展開
11月6日(金)の日本株は、厳しいスタートが予想されます。
前日の米国市場では、半導体やAI関連株を中心に大きな売りが広がりました。NASDAQは5%を超える下落となり、半導体株指数(SOX)も12%を超える急落。NYダウやS&P500も大幅に下落しました。
これまで株式市場を引っ張ってきたAIやデータセンター関連株に、投資家の警戒感が強まっています。
さらに、日経平均先物も夜間取引で5万7,000円台まで下落しました。
前日の日本市場の終値が6万1,077円90銭だったことを考えると、今朝は大きな下落を警戒しなければならない状況です。
ただし、急落した翌日は買い戻しが入ることもあります。大切なのは、寄り付きの数字だけで判断せず、その後の値動きを確認することです。
まずは米国市場を確認。NASDAQと半導体株に強烈な売り
11月5日の米国市場は、主要指数がそろって大きく下落しました。
| 指数 | 終値 | 前日比 |
|---|---|---|
| NYダウ | 51,523.06ドル | -3.44% |
| S&P500 | 7,353.73 | -4.36% |
| NASDAQ | 24,315.00 | -5.52% |
| SOX | 参考値で12%超の下落 | 大幅安 |
特に目立ったのが半導体関連株への売りです。
AI向け半導体を手掛けるエヌビディアは9%超下落し、半導体株全体に売りが広がりました。クアルコムも業績見通しへの失望から大きく下げています。
今回の売りの背景には、米国の中間選挙後の政治情勢があります。
民主党が議会で主導権を握ったことで、AIやデータセンター建設に対する規制が強まるのではないかという懸念が広がりました。
もちろん、実際にすべてのデータセンター建設が止まると決まったわけではありません。しかし、これまで大きな成長を期待されていたAI関連企業にとって、投資計画の先行きが不透明になることは警戒材料となります。
投資家がいったん利益を確定し、リスクを減らす動きが強まったと考えられます。
日経平均とTOPIXに見えた、意外な違い
昨日11月5日の日本市場を振り返ると、興味深い動きがありました。
日経平均は1,110円安となり、4日続落。一方でTOPIXは上昇して取引を終えています。
| 指数 | 終値 | 前日比 |
|---|---|---|
| 日経平均 | 61,077.90円 | -1,110.73円(-1.79%) |
| TOPIX | 3,940.39 | +45.01(+1.16%) |
日経平均が大きく下がったにもかかわらず、東証プライム市場では値上がり銘柄が1,127銘柄、値下がり銘柄が408銘柄でした。
つまり、日本株全体が一斉に売られたわけではありません。
アドバンテストや東京エレクトロンなど、日経平均への影響が大きい半導体関連株が急落したことで、指数が大きく押し下げられました。
一方、自動車や不動産、小売などには買いが入りました。
この違いは、今日の相場を考えるうえでも重要です。日経平均だけを見ていると、市場全体の資金の流れを見誤る可能性があります。
半導体から資金が移る?昨日強かった銘柄にも注目
昨日の日本市場で目立ったのが、自動車関連株の強さです。
特にトヨタ自動車は、業績予想の上方修正を材料に大きく上昇しました。
半導体関連株が売られる一方で、自動車や不動産、小売などに資金が向かったことは、現在の相場を読み解くヒントになります。
今日も注目したいのは、次の分野です。
自動車関連
トヨタ自動車のように、企業業績が評価されている銘柄に買いが続くか注目です。
ただし、米国市場全体が大幅安となったため、昨日の強さが今日も続くとは限りません。
不動産・小売関連
昨日は半導体関連株から資金が移る動きが見られました。
今日も同じような資金の流れが続くのか、それとも市場全体のリスク回避によって売りが広がるのかを確認したいところです。
電線・通信・データセンター関連
フジクラ、古河電工、住友電工、SWCCなどは、AIやデータセンター投資への期待と関係が深い銘柄です。
しかし、現在はその成長期待自体が見直されています。テーマだけで判断せず、実際の買いが入っているかを確認する必要があります。
今日の注目銘柄。まずは半導体株の下げ止まりを確認
今日の監視対象として、次の銘柄を見ておきたいところです。
半導体・AI関連
- アドバンテスト
- 東京エレクトロン
- SCREEN
- KOKUSAI ELECTRIC
- TOWA
- レーザーテック
電線・通信関連
- フジクラ
- 古河電工
- 住友電工
- SWCC
電力・設備関連
- 日立製作所
- 三菱電機
- 富士電機
- ダイキン工業
- ダイダン
自動車関連
- トヨタ自動車
- 三菱自動車
今日のポイントは、半導体関連株がどこで下げ止まるかです。
大きく下落した銘柄には短期的な買い戻しが入る可能性もありますが、反発したからといって下落が終わったとは限りません。
反発の強さや出来高、ほかの銘柄との比較をしながら判断したいところです。
急落相場で焦らないために。今日のデイトレードで意識したいこと
今日のように大きな下落が予想される日は、普段以上に慎重な判断が必要です。
特に寄り付き直後は、売り注文と買い戻しがぶつかり、短時間で大きく値が動く可能性があります。
短期売買では、次のポイントを確認しておきたいところです。
- 5分足で26MAより上に戻せるか
- 出来高を伴った反発になっているか
- RSIとRCI(9)が上向きに変化しているか
- 反発後の押し目で安値を切り下げないか
26MAを回復しただけですぐに買うのではなく、回復後も価格を維持できるかを確認することが大切です。
反対に、26MAの下で出来高を伴って下落が続く場合は、無理に逆張りをする必要はありません。
今日はチャンスを探すこと以上に、急落に巻き込まれないことを意識したい一日です。
今夜の米国雇用統計にも注意
今日の日本市場が終わった後には、米国の10月雇用統計が発表される予定です。
雇用統計は、米国の景気や金融政策の見通しに影響する重要な経済指標です。
結果によって米国の金利や為替が動き、来週の株式市場にも影響する可能性があります。
そのため、週末を前に積極的な売買を控える投資家が増えることも考えられます。
日本市場だけでなく、今夜の米国市場の反応まで確認しておきたいところです。
まとめ:今日は下落の大きさより、資金の流れを見極めたい
11月6日の日本市場は、米国株の大幅安を受けて厳しいスタートが予想されます。
NASDAQは5%超、SOXは12%超の下落となり、AI・半導体関連株への警戒感が強まっています。
一方、昨日の日本市場では日経平均が下落する中でもTOPIXは上昇し、自動車や不動産、小売などに買いが入りました。
この動きが今日も続くのか、それとも米国株の急落を受けて幅広い銘柄に売りが広がるのかが注目点です。
相場が大きく動くと、どうしても目先の値動きに振り回されがちです。
しかし、そんなときこそ、指数だけでなく個別銘柄の強弱や出来高を確認することが大切です。
焦って飛び乗るのではなく、条件がそろった場面を待つ。
週末の相場も、冷静に資金の流れを見ながら向き合っていきたいですね。
読んでくれた方に幸あれ
👉 明日の仮説を立てていきます🌅



