11月2日月曜日の日本株は、朝から大きく売られたあと、下げ幅を縮める展開となりました。
日経平均株価は一時、前週末より570円以上下落。ところが、その後は買い戻しが入り、午前中には一時プラス圏に浮上する場面もありました。
「朝は大きく下がったけれど、最後は戻した。これなら相場は落ち着いたのでは?」
そう感じた方もいるかもしれません。
しかし、大引けの数字を確認すると、少し違った景色が見えてきます。
日経平均の下落率は0.33%にとどまった一方、TOPIXは0.88%下落。東証プライム市場では、値下がり銘柄が値上がり銘柄を大きく上回りました。
つまり、日経平均は下げ幅を縮めたものの、市場全体に買いが戻ったとは言い切れない一日だったのです。
今回は、朝の相場チェックから大引けまでの動きを振り返り、明日の休場を挟んだ次の取引日に向けて、何を確認したいのかを整理します。
■ 今日の日本市場、数字で振り返る
まずは、11月2日の大引けを確認します。
| 指標 | 終値 | 前週末比 |
|---|---|---|
| 日経平均株価 | 63,081.86円 | −208.25円 |
| TOPIX | 3,930.28 | −34.79 |
| 日経平均の下落率 | — | −0.33% |
| TOPIXの下落率 | — | −0.88% |
東証プライム市場では、値上がり銘柄が505、値下がり銘柄が1,011となりました。
日経平均だけを見ると、比較的小さな下落に見えるかもしれません。しかし、値下がり銘柄数を見ると、個別株には売りが広がっていたことが分かります。
相場を振り返るときは、指数の数字だけでなく、どれだけ多くの銘柄が上がったのか、下がったのかも確認したいところです。
■ 朝の急落から、なぜ下げ幅を縮めたのか
今日の東京市場は、前週末の米国株安を受けて売りが先行しました。
日経平均は朝方に大きく下落し、前場には62,700円台まで下押す場面がありました。
その後は、短期的な反発を狙う買いや、指数に連動した買いが入り、下げ幅を縮小。一時はプラス圏に浮上する場面もありました。
ただし、買いが市場全体へ広がったわけではありません。
個別に好決算を発表した半導体関連株の一角が買われる一方、売りが続く銘柄もありました。
ここで大切なのは、指数が戻ったことと、相場全体が強くなったことは同じではないという点です。
日経平均は、株価水準の高い一部の銘柄の影響を受けやすい指数です。指数への影響が大きい銘柄が買われるだけでも、日経平均は下げ幅を縮めることがあります。
一方、TOPIXや値上がり・値下がり銘柄数を見ると、市場全体の強弱を確認できます。
今日のような相場では、この違いを意識しておきたいところです。
■ 半導体株は、すべて同じ動きではなかった
今朝の相場チェックでは、米国の半導体株安を受けて、日本の半導体関連株にも警戒が必要と考えていました。
実際に今日の市場では、半導体関連株の中でも明暗が分かれました。
日経平均を押し下げた銘柄には、キオクシア、SCREEN、ソフトバンクグループなどがありました。
一方で、東京エレクトロンやアドバンテストは日経平均を押し上げる側に回りました。
この違いは、今後の銘柄選びでも重要です。
「半導体関連だから買う」「半導体関連だから売る」と一括りにするのではなく、決算内容や材料、実際の株価の動きから、個別に判断する必要があります。
AIや半導体は長期的な成長が期待される分野ですが、短期的な株価は需給や市場環境によって大きく変わります。
テーマへの期待だけでなく、実際に買いが入っているかを確認したいところです。
■ 今日、強かった分野にも目を向ける
市場全体が弱い日でも、上昇する銘柄や業種はあります。
今日の市場では、ガラス・土石、食料品、電気・ガス、陸運業などが相対的に底堅い動きとなりました。
個別株では、東京エレクトロンやアドバンテストなどが指数を支える一方、NGKなどにも買いが見られました。
ただし、今日上昇した銘柄が明日も上がるとは限りません。
大切なのは、上昇した理由を確認し、翌日以降も買いが続いているかを見極めることです。
今後も、いつもの監視テーマである次の分野を確認していきたいと思います。
半導体・AI関連
アドバンテスト、東京エレクトロン、SCREEN、KOKUSAI ELECTRIC、TOWA、ローツェなど。
米国半導体株の動きに加え、個別の決算や材料による強弱にも注目します。
電線・通信・データセンター関連
フジクラ、古河電工、住友電工、SWCCなど。
半導体株が弱いときにも相対的な強さを保てる銘柄があるか、出来高と株価の動きで確認します。
電力設備・空調関連
日立、三菱電機、富士電機、ダイキン、ダイダンなど。
データセンターの拡大に関連する分野ですが、テーマ性だけで判断せず、実際の売買状況を見ていきます。
■ 明日は休場。次の取引日に向けて確認したいこと
明日11月3日(火)は文化の日のため、日本市場は休場です。
次の現物株の取引は11月4日(水)となります。
休場を挟むため、次の取引日には米国市場の動きや為替の変化も確認したいところです。
特に注目したいのは、次の3点です。
1.半導体株の売りが一巡するか
米国の半導体株が落ち着くのか、それとも売りが続くのか。日本の主力株の寄り付き後の動きも確認します。
2.日経平均とTOPIXの強弱差
日経平均が戻っていても、値下がり銘柄が多い状態なら、市場全体の回復とは言い切れません。値上がり銘柄数や業種別の動きも見ていきます。
3.個別株に買いが続くか
今日上昇した銘柄が、次の取引日にも買われるのか。出来高を伴った上昇なのか。実際の値動きを確認します。
■ いつもの5分足チェックも忘れずに
短期売買では、相場全体の方向だけでなく、エントリーする銘柄の条件も大切です。
いつものように、5分足の26MA、出来高、RSI・RCI(9)を確認します。
- 株価が5分足26MAを回復し、その上を維持できるか
- 反発時に出来高が増えているか
- RSI・RCI(9)が反転の補助材料になっているか
- 指数が弱くても、狙う銘柄に相対的な強さがあるか
- エントリー前に損切り位置を決めているか
大きく下落したという理由だけで買うのではなく、反発の根拠が揃っているかを確認したいところです。
条件が揃わない日は、無理に取引しないことも大切な判断です。
■ まとめ:指数の戻りだけで、相場の回復を判断しない
11月2日の日本株は、朝方に大きく売られたあと、日経平均が下げ幅を縮める展開となりました。
しかし、TOPIXは日経平均より大きく下落し、東証プライム市場でも値下がり銘柄が1,000を超えました。
今日の相場から見えてきたのは、指数の動きだけでは分からない市場全体の弱さです。
半導体関連株の中でも、東京エレクトロンやアドバンテストのように指数を支える銘柄がある一方、売りが続く銘柄もありました。
明日は休場となるため、次の取引日には米国市場や為替の動きを確認しながら、半導体株の売りが続くのか、個別株に買いが戻るのかを見ていきたいと思います。
指数の戻りに安心するのではなく、市場の中身を確認する。
相場が荒れているときほど、予想だけで動かず、株価と出来高を見ながら根拠のある売買を心がけたいと思います。
読んでくれた方に幸あれ
👉 明日の仮説を立てていきます🌅



