朝の相場で、今日は何を見ればいい?
株を始めたばかりだと、
「昨日アメリカ株が上がった」
「NASDAQが上がった」
「SOXも上がった」
と聞いて、
「じゃあ今日は日本株も上がるんじゃない?」
と思ってしまいます。
もちろん、それも一つの判断材料です。
ただ、実際の相場はそこまで単純ではありません。
昨日の日本市場では、AIや半導体関連が大きく動いたわけではありませんでした。
AI関連は小幅上昇。
半導体関連も上昇しましたが、半導体製造装置や素材・部品まで一斉に買われたわけではありません。
データセンター・通信も小幅な動き。
電力・空調は出来高も少なく、目立った動きはありませんでした。
つまり昨日は、
「注目されているテーマはあるけれど、まだ市場全体に強い買いが広がっている状態ではない」
という相場でした。
ところが、昨夜のアメリカ市場では変化が出ています。
NASDAQが上昇。
そして、半導体株を見るうえで重要なSOX指数も上昇しました。
さらに現地13日の米国市場では、AIや半導体関連が買われ、NASDAQとSOXがそろって続伸しています。
では、今日の日本市場ではどうなるのでしょうか。
ここで今日の相場を見るポイントを一つに絞ると、
「アメリカで入った買いが、日本のどこまで広がるのか?」
です。
今日はこれを、いつもの資金の流れフォルダのテーマを確認しながら追っていきます。
まずは「アメリカ → 日本」の流れを見る
今回の相場を見るうえで、初心者の方にも覚えておいてほしいのが、
NASDAQとSOXの役割の違いです。
NASDAQは、アメリカのハイテク企業などが多く含まれる株価指数です。
そのため、日本のAI関連株を見る時にも参考になります。
一方のSOXは、アメリカの半導体関連株を中心に構成される指数です。
つまり、かなり簡単に考えるなら、
NASDAQ
→ AI・ハイテクを見る材料
SOX
→ 半導体を見る材料
というイメージです。
実際、SOXにはNVIDIA、Broadcom、TSMCなど半導体・AIインフラに関係する企業が含まれています。
だから今回のように、
NASDAQ ↑
SOX ↑
となった翌日は、
「日本のAIや半導体も買われるのか?」
を見る意味があります。
ただし、ここで終わりではありません。
今日の「資金の流れフォルダ」はこの順番で確認
今回の相場では、テーマを一つずつバラバラに見るより、
半導体
↓
AI
↓
データセンター・通信
↓
非鉄・素材
↓
電力・空調
という順番で確認すると、市場のお金がどこへ動いているのかが分かりやすくなります。
「どの株が上がった?」
ではなく、
「買いが次にどこへ広がった?」
を見るわけです。
では、今日の注目ポイントを見ていきます。
① 半導体|今日の最重要テーマ
監視している銘柄
- 東京エレクトロン
- アドバンテスト
- SCREENホールディングス
- KOKUSAI ELECTRIC
- TOWA
- ローツェ
- フェローテック
- ソシオネクスト
今日、最初に確認したいのは半導体です。
理由は単純。
昨夜のSOXが強かったからです。
昨日の日本市場では半導体関連が上昇していました。
しかし、細かく見ると全銘柄が同じように買われていたわけではありません。
半導体製造装置。
素材。
部品。
こうした周辺銘柄には、まだ弱い動きもありました。
そこで今日確認したいのは、
「SOXの上昇が日本の半導体関連全体に広がるのか」
です。
例えば、
主力半導体株だけ上昇
↓
製造装置も上昇
↓
素材・部品も上昇
となれば、かなり分かりやすい資金の広がりです。
逆に、
主力だけ上昇
↓
周辺銘柄は動かない
のであれば、
「まだ一部の銘柄だけが買われている」
可能性があります。
今日の半導体は、株価だけでなく出来高も必ず確認します。
② AI|NASDAQ上昇は日本のAI株に届く?
監視している銘柄
- ソフトバンクグループ
- NEC
- 富士通
- さくらインターネット
AI関連も今日の重要テーマです。
昨日は小幅な上昇でした。
大きな動きではありませんでしたが、出来高は比較的高く、市場からの関心は残っています。
そして昨夜のNASDAQも上昇。
そのため、
「今日、日本のAI関連にも買いが戻るのか?」
を確認します。
ただし、ここで注意したいのが寄り付きだけを見ることです。
例えば、
朝に大きく上昇
↓
その後売られる
なら、強い買いが続いているとは限りません。
反対に、
朝に上昇
↓
少し下げる
↓
再び買われる
のであれば、買いたい投資家が残っている可能性があります。
だから今日は、
「上がったか」ではなく「上がった後も買われ続けるか」
を見ていきます。
③ データセンター・通信|AI・半導体の次に注目
監視している銘柄
- フジクラ
- 古河電気工業
AIが成長すると、それを動かすためのデータセンターも必要になります。
データセンターが増えれば、通信設備などの需要も生まれます。
そのため、
AI
↓
データセンター
↓
通信インフラ
という関係があります。
昨日はこのテーマも小幅な動きでした。
ただ、AIや半導体と比べると出来高はまだ少なめ。
そのため現時点では、
「注目はしているけれど、まだ主役ではない」
という位置づけです。
今日、半導体やAIが強くなった場合、
その買いがデータセンター・通信まで広がるか
を確認します。
特に、
株価が動き始める+出来高が増える
この2つが同時に出てきたら、資金の流れに変化が出た可能性があります。
④ 非鉄・素材|半導体の「裏側」にも資金は来る?
監視している銘柄
- JX金属
- 住友金属鉱山
- 三菱マテリアル
ここは初心者の方には少し分かりにくいかもしれません。
でも、半導体を見るなら覚えておいて損はありません。
半導体を作るには、さまざまな素材や金属が必要です。
そのため、
半導体が買われる
↓
製造装置も買われる
↓
素材・部品にも買いが入る
という流れが出る場合があります。
今日、半導体が上昇したとしても、
素材関連がまったく動かない
のであれば、
「まだ資金が半導体の一部に集中している」
と考えることができます。
逆に、JX金属などにも出来高を伴った動きが出てくれば、
半導体関連の資金が周辺テーマまで広がっている
可能性があります。
⑤ 電力・空調|今は静か。でも「出来高」を監視
監視している銘柄
- 日立製作所
- 三菱電機
- ダイキン工業
最後に見るのが電力・空調です。
昨日は大きな動きがなく、出来高も少ない状態でした。
AIや半導体と比べると、今は明らかに注目度が低いテーマです。
それでも監視する理由があります。
AIが普及する
↓
データセンターが増える
↓
電力が必要になる
↓
設備を冷やす必要も出てくる
という流れがあるからです。
ただし、
「AIが成長するから電力・空調株も今日上がる」
という単純な話ではありません。
今はむしろ、
「静かなテーマに、いつ出来高が入るのか」
を見る段階です。
今日も株価より先に、出来高の変化を確認します。
「出来高」を見る理由をもう一度簡単に
出来高は、
その株がどれくらい売買されたのか
を見る数字です。
例えば株価が上がっていても、出来高が少なければ、
「それほど多くの投資家が参加していないのでは?」
と考えることができます。
逆に、
株価が上がる+出来高も増える
なら、市場の注目が集まっている可能性があります。
もちろん、
出来高が多い=必ず株価が上がる
ではありません。
売りたい人が多くても出来高は増えるからです。
だから、
株価+出来高
をセットで見ることが大切です。
今日のデイトレードで見るべきポイント
ここは特に初心者の方に覚えておいてほしいところです。
「人気のテーマ=デイトレードしやすい」
ではありません。
例えばAIが市場で一番注目されていても、
株価がほとんど動かない
のであれば、デイトレードでは狙いにくいことがあります。
逆に、
それほど目立っていなかった半導体株が、
出来高を伴って大きく動く
のであれば、そちらの方がトレードのチャンスを見つけやすい場合があります。
だから今日も、
①注目度
②出来高
③値動き
この3つを分けて見ます。
今日の相場を見る「答え合わせ」のポイント
朝の段階では、
SOX上昇
→ 半導体に追い風
NASDAQ上昇
→ AI・ハイテクに追い風
と考えています。
ただし、これはあくまで朝の仮説です。
実際に市場がどう動くかは、寄り付き後に確認する必要があります。
今日の答え合わせでは、
パターン①
半導体が上昇
+
製造装置も上昇
+
素材・部品も上昇
→ 半導体全体への資金流入
パターン②
AIだけ上昇
+
半導体は弱い
→ AI中心の資金
パターン③
半導体・AIが上昇
↓
データセンター・通信も上昇
→ 関連テーマへ資金が拡大
パターン④
電力・空調まで出来高増加
→ さらに周辺テーマまで資金が広がる可能性
というように見ていきます。
今日の朝、最も注目したいこと
今日の相場で一番確認したいのは、
「SOXの上昇が、日本市場のどこまで届くのか」
です。
半導体だけなのか。
製造装置までなのか。
素材・部品までなのか。
さらにAIやデータセンター・通信まで広がるのか。
そして、今まで静かだった電力・空調にも出来高が入るのか。
ここまで見ることで、
「今日は何が上がった?」
から一歩進んで、
「市場のお金はどこへ移動している?」
という相場の見方ができます。
今日の朝のまとめ
昨日の日本市場は、AIや半導体が注目されながらも、まだ大きな資金の流れが見える状態ではありませんでした。
しかし昨夜の米国市場では、NASDAQとSOXがそろって上昇。
日本市場でも、8月14日はAI・半導体への買いが先行する展開が予想され、実際に寄り付きでは日経平均が大きく上昇して始まりました。
だから今日のテーマは、
「上がるか、下がるか」だけではありません。
見るのは、
どこに買いが入ったのか。
出来高は増えたのか。
その買いが次のテーマへ広がったのか。
です。
今日も、
半導体
↓
AI
↓
データセンター・通信
↓
非鉄・素材
↓
電力・空調
という流れを意識しながら、いつもの資金の流れフォルダを中心に確認していきます。
そして最後には、
朝に立てた予想と、実際の相場はどう違ったのか。
ここを答え合わせしていきます。
相場は、最初から答えを当てるゲームではありません。
予想する → 実際の動きを見る → 違いを確認する。
この繰り返しが、株やデイトレードで市場を見る力につながっていきます。
読んでくれた方に幸あれ
👉 夜に答え合わせをしていきます🌙



