朝の時点では、今日の日本株はかなり強く始まることが予想されていました。
実際、9月28日の日経平均株価は前週末比141円74銭高の6万6505円94銭でスタート。
その後も買いが続き、一時は6万7034円74銭まで上昇しました。
約1カ月半ぶりに6万7000円台を回復する場面です。
ところが、そこから相場の雰囲気が変わりました。
最終的な日経平均は、
65,877円62銭
前週末比486円58銭安。
6営業日ぶりの反落となりました。
朝の予想だけを見れば「今日も上昇」と考えたくなる相場でした。
しかし、実際に一日を通して見ると、今日のポイントは上昇そのものではありません。
「どこまで買いが続き、どこから売りに変わったのか」
ここに今日の相場の特徴が表れています。
朝は、昨日までの流れがそのまま続いた
まず確認したいのは、朝の動きです。
週末の米国市場では、NYダウ、NASDAQなど主要指数が上昇。
さらに半導体株指数SOXも上昇していたため、日本市場でもAI・半導体関連に買いが入りました。
今朝の相場チェックでも、最初に注目したのはこの流れでした。
そして実際、寄り付き後にはアドバンテストやソフトバンクグループなどAI・半導体関連が買われ、日経平均は一時550円高まで上昇しました。
ここまでは、朝に考えていたシナリオ通りです。
先週まで続いていたAI・半導体中心の資金流入は、週明けにも一度は継続しました。
ところが、6万7000円を超えたところで流れが変わった
今日の相場で最も重要だったのは、この場面です。
日経平均は一時6万7000円を突破。
上昇幅は670円まで拡大しました。
ところが、その後は買いが続きませんでした。
9時台後半から上昇の勢いが急速に弱まり、10時台にはマイナス圏へ。
前場終了時点では、すでに日経平均は30円安となっていました。
つまり今日の相場は、
米国株高
↓
AI・半導体買い
↓
日経平均6万7000円突破
↓
買いが一巡
↓
利益確定売り
↓
マイナス転換
という流れになりました。
朝に「高く始まるか」よりも「高く始まった後に買いが続くかを見る」としていたのは、まさにこの部分です。
結果として、高く始まるところまでは強かったものの、その後の継続買いは確認できませんでした。
では、AI・半導体が全部売られたのか?
ここも単純には考えられません。
今日の市場では、ソフトバンクグループ、東京エレクトロン、SCREEN、ディスコなど上昇した半導体・関連株がある一方、イビデン、キオクシア、アドバンテスト、レーザーテックなどは下落しました。
つまり、
「AI・半導体が強かった」
とも、
「AI・半導体が全部崩れた」
とも言い切れません。
むしろ今日は、同じテーマの中でも明暗が分かれました。
ここは、今後のデイトレードやテーマを見るうえでも重要なポイントです。
テーマ全体が強いのか。
それとも、指数への影響が大きい一部の銘柄だけが支えているのか。
この違いを見ないと、日経平均だけでは実際の資金の流れが分かりにくくなります。
昨日の夜に見ていた「資金の広がり」はどうなった?
ここで、前日の相場と比較してみます。
9月25日は日経平均が850円高となり、5日続伸。
東京エレクトロンやアドバンテストなど半導体関連が上昇をけん引する一方、銀行株などにも買いが広がりました。
東証プライムでは1,100銘柄を超える銘柄が上昇し、33業種中31業種が上昇しています。
前日の夜の記事では、ここからさらに資金が広がるのか、それとも半導体中心の買いが一服するのかをポイントとしていました。
そして今日。
結果を見ると、資金が広がるというより、市場全体では売りが優勢になりました。
TOPIXは16.59ポイント安の4,112.00。
東証プライムでは値上がり468銘柄に対し、値下がりは1,039銘柄。
実に値下がり銘柄が値上がり銘柄の2倍以上となっています。
日経平均だけを見れば「486円安」という数字ですが、その中身を見ると、かなり売りの広がった一日でした。
それでも、すべての資金が逃げたわけではない
一方で、今日の市場には面白い動きもありました。
33業種のうち上昇したのは、保険、銀行、電気・ガスなど4業種。
特に保険・銀行は上昇しています。
これは昨日まで見ていた「半導体から別のテーマへ資金が広がる」という流れを考えるうえで重要です。
AI・半導体関連の一部が利益確定売りを受ける中でも、銀行や保険などには買いが残りました。
つまり今日の相場は、
「市場から資金が全部逃げた」
というより、
「指数を押し上げていた買いが弱まり、資金の向かう先が変わった」
と見るほうが実態に近いでしょう。
今日の相場で一番大きかった変化
朝の記事では、
高く始まった後、どこに出来高が付くのか
を確認するとしていました。
実際には、日経平均は一度大きく上昇したものの、その水準を維持できませんでした。
これは先週までの相場との大きな違いです。
9月25日は、半導体株が上昇するだけではなく、銀行などにも買いが広がり、相場全体の上昇につながりました。
一方、今日9月28日は、朝こそAI・半導体を中心に買われたものの、その後は利益確定売りが優勢。
最終的にはプライム市場の約3分の2が下落しました。
先週の「資金が広がる相場」から、今日は「買いが続かない相場」へ変化した。
これが今日一日の大きな違いです。
では、明日以降は何を見るのか
今日だけを見て「AI・半導体の相場が終わった」と判断するのは早いでしょう。
今週は米半導体大手マイクロン・テクノロジーの決算も予定されており、半導体株の今後の動きを左右する材料として注目されています。
だからこそ、明日以降に見るべきなのは、
「今日下がったか」ではありません。
重要なのは、
- 半導体株が再び買われるのか
- 今日下落した銘柄に押し目買いが入るのか
- 銀行・保険などへの資金流入が続くのか
- データセンター・通信・電力関連へ資金が広がるのか
- 日経平均が6万6000円台を維持できるのか
です。
朝の予想と夜の結果を比べてみる
今日の朝は、
「先週までのAI・半導体中心の買いがもう一段続くのか」
を確認する日としていました。
実際、寄り付き後にはその買いが入り、日経平均は一時6万7000円台まで上昇しました。
ここは朝の見立て通りでした。
しかし、
「高く始まった後も買いが続くのか」
という点では、答えは違いました。
6万7000円を超えたところで買いが一巡し、その後は利益確定売りが優勢。
最終的には486円安となりました。
今回の答え合わせを一言でまとめるなら、
「主役候補は合っていた。ただし、その買いが一日続くほどの勢いはなかった」
ということになります。
今日の日本株から見えてきたこと
相場では、朝に強く上がったからといって、そのまま一日強いとは限りません。
今日のように、
朝は強い
↓
高値を更新
↓
買いが一巡
↓
利益確定
↓
マイナスへ転換
ということもあります。
だからこそ、日経平均の始値だけを見るのではなく、
株価・出来高・テーマの強弱
を一緒に見る必要があります。
先週までの日本株は、半導体を中心に資金が入り、そこから銀行などへ買いが広がっていました。
そして今日、その流れはいったん足踏みしました。
まだ相場全体が崩れたと判断できる状況ではありませんが、少なくとも**「上がっているから買う」というだけでは追いにくい局面に入った**ことは確認しておきたいところです。
明日以降、再び資金がどこへ向かうのか。
半導体に戻るのか。
銀行・保険などに残るのか。
それとも、これまで見てきたデータセンター・通信・電力関連へ広がっていくのか。
今日の反落は、その答えを探すための新しい一日になったと考えています。
読んでくれた方に幸あれ
👉 明日の仮説を立てていきます🌅



