昨日の日本株は、少し気になる終わり方をしました。
日経平均株価は一時6万7000円台まで上昇。
ところが、その後は売りが強まり、最終的には486円安で取引を終えました。
先週まで続いていた上昇の勢いが、いったん止まった形です。
さらに昨夜の米国市場では、NYダウ、NASDAQともに下落。
半導体株にも売りが広がり、今日の日本株にとっては決して追い風とは言えない環境になっています。(newsweekjapan.jp
ただし、今日9月29日の相場を見るときには、もう一つ重要なことがあります。
それが、
「配当権利落ち」
です。
今日は9月末の配当権利落ち日。
そのため、日経平均は朝から機械的に下がりやすい日でもあります。
では、今日の日本株は本当に弱いのでしょうか。
今回はそこを、単純な株価の上下ではなく、資金の流れから確認していきます。
昨日の相場は「半導体が失速した日」だった
まず、昨日9月28日の答え合わせから始めます。
朝の段階では、週末の米国株高を受けて、AI・半導体関連が再び買われる可能性がありました。
実際、日経平均は66,505円94銭でスタート。
9時24分には67,034円74銭まで上昇しました。(indexes.nikkei.co.jp
ここまでは、朝の見立て通りです。
しかし、問題はその後でした。
半導体関連への売りが強まり、日経平均は上昇幅を縮小。
最終的には65,877円62銭まで下落し、6営業日ぶりの反落となりました。(oanda.jp
つまり昨日は、
朝はAI・半導体が買われる
↓
日経平均が6万7000円台へ
↓
半導体の買いが続かない
↓
利益確定売り
↓
日経平均はマイナスへ
という流れでした。
ここが、今日を見るうえでの出発点になります。
それでも、資金が全部逃げたわけではない
昨日の相場でもう一つ重要だったのが、資金の移動です。
半導体関連が弱くなる一方で、銀行・保険・電力株には買いが入りました。
東証プライムでは値上がり468銘柄に対して、値下がりは1,039銘柄。
市場全体としては売りが優勢でしたが、その中でも銀行や電力などには資金が残っていました。(oanda.jp
特に北海道電力の業績上方修正をきっかけに、四国電力や北陸電力などにも買いが波及。
昨日は、
「AI・半導体が売られた」
だけではなく、
「売られた資金の一部が別の場所へ移った」
という見方もできます。
今日、この流れが続くのかがポイントになります。
今朝の米国市場は、日本株にとってどうなのか
昨夜の米国市場は反落しました。
NYダウは前日比347ドル安の51,481ドル。
NASDAQは248ポイント安の26,820ポイントとなっています。(newsweekjapan.jp
さらに注目したいのが半導体です。
NASDAQ100も1.08%下落し、半導体を中心としたIT関連株に売りが広がりました。
米10年債利回りは5.22%台まで上昇。
原油価格も高止まりしており、金利と原油の上昇がハイテク株の重しになっています。(oanda.jp
つまり今日の日本市場は、
昨日の日本株で半導体が失速
+
昨夜の米国でもNASDAQ・半導体が下落
という状態でスタートします。
昨日の弱さが一時的だったのか、それとももう一段続くのか。
ここを確認する一日になりそうです。
ただし、今日の数字には「配当落ち」が入る
ここが今日の相場で一番注意したいところです。
9月29日は9月配当の権利落ち日。
市場では、配当落ちによる日経平均への影響を350~385円程度とする試算があります。(radionikkei.jp
そのため、仮に今日の日経平均が300円、400円下がったとしても、
「昨日より日本株がさらに弱くなった」
と、その数字だけで判断することはできません。
配当落ちによる機械的な下落なのか。
それとも、実際に売りが広がっているのか。
ここを分けて見る必要があります。
今日こそ「日経平均以外」を見る
そこで、今日の相場では日経平均だけを追いません。
見るのは、
値上がり銘柄数と値下がり銘柄数
です。
そして、
どの業種に出来高が集まっているのか。
これを確認します。
たとえば日経平均が300円下落していても、銀行、保険、電力などに買いが入り、市場全体では下落銘柄が昨日より減っているなら、見た目ほど相場が弱いとは限りません。
反対に、配当落ちを考慮しても多くの銘柄が売られているなら、実際の資金流出が起きている可能性があります。
今日はこの違いが重要です。
今日の主役候補は「半導体」から少し変わる
昨日までなら、AI・半導体がまず第一候補でした。
しかし今日は少し見方を変えます。
まず確認するのは銀行・保険
昨日、半導体が失速する中でも銀行・保険は強い動きを見せました。
9月28日時点では、プライム市場の年初来高値銘柄88銘柄のうち44銘柄が銀行株だったとの指摘もあります。(radionikkei.jp
今日も銀行・保険に資金が残るなら、
「半導体から逃げた資金の受け皿」
として機能している可能性があります。
次に電力
昨日は北海道電力の上方修正をきっかけに、他の電力株にも買いが広がりました。(oanda.jp
これが北海道電力だけの個別材料なのか。
それとも、
電力・インフラというテーマ全体への資金流入
になっているのか。
ここを確認します。
そしてAI・半導体
もちろん半導体も外せません。
ただ、今日の見方は昨日までとは違います。
「上がるか」ではなく「下げ止まるか」
です。
昨夜の米国で半導体を中心にIT株が売られているため、東京エレクトロン、アドバンテスト、SCREEN、KOKUSAI ELECTRIC、TOWA、キオクシアなどが寄り後にどう動くのかを見ます。
一つの銘柄だけではなく、複数の半導体株が同じ方向へ動くか。
そして、そこに出来高が付くか。
ここが重要です。
「AI→データセンター→電力」は続くのか
これまでの相場チェックでは、
AI
↓
データセンター・通信
↓
電力・空調
という資金循環を追ってきました。
昨日は電力株に実際の動きが出ました。
今日、その流れが続くなら面白いところです。
AI・半導体が弱い日に、電力やインフラ関連が強い。
もしそうなれば、単純な「AI相場」から、
AIを支える周辺インフラへ資金が広がっている
可能性が見えてきます。
逆に電力も一緒に売られるなら、昨日の電力株上昇は個別材料による一時的な動きだった可能性があります。
だから今日は、昨日の値動きの続きを確認する日でもあります。
今日の相場を見るための5つのポイント
今日の朝は、次の5つに絞って見ていきます。
① 日経平均の下落幅
ただし配当落ち分を考慮する。
② 値上がり・値下がり銘柄数
市場全体が本当に弱いのかを確認する。
③ 半導体の下げ止まり
昨日に続いて売られるのか、それとも押し目買いが入るのか。
④ 銀行・保険・電力への資金
昨日の資金移動が今日も続くのか。
⑤ 出来高がどこに集まるか
最後はここです。
株価だけではなく、実際に資金が入っている場所を確認します。
今日のテーマは「下落の中身」
今日の日経平均が大きく下がったとしても、それだけで悲観する必要はありません。
逆に、日経平均が思ったほど下がらなかったとしても、それだけで安心することもできません。
今日は配当落ちという特殊要因があるからです。
だからこそ、
「何円下がったか」より「なぜ下がったのか」
を見る必要があります。
昨日は、6万7000円台まで上昇した日経平均が最終的に486円安。
今日はそこからさらに米国株安が加わっています。
一見すると、相場はかなり弱く見えます。
しかし、その一方で銀行・保険・電力には資金が向かっています。
今日の相場で確認したいのは、
「半導体から逃げた資金が、本当に市場から出ているのか。それとも別の場所へ移っているだけなのか」
です。
その答えは、日経平均の数字だけでは分かりません。
株価、出来高、テーマの強弱。
この3つを合わせて見れば、今日の日本株で本当に資金が動いている場所が見えてきます。
昨日は「半導体の買いが続かなかった」。
今日は、その次に資金がどこへ向かうのか。
9月29日は、下落そのものではなく「下落の中で何が買われているのか」に注目したいと思います。
読んでくれた方に幸あれ
👉 明日の仮説を立てていきます🌅



